西濃片山城に登ろう!古城探検!第11弾・第二回

岐阜は美濃の国と飛騨の国に分かれている大変大きな県です。

岐阜地方

 

美濃国は濃尾平野の北端に位置し、岐阜や大垣、各務原といった大都市?があります。

それに対し

飛騨国は日本列島の背骨の位置です。人口6万の高山がその中心地です。

乗鞍、槍ヶ岳など山岳地域がほとんどです。

また下呂温泉で有名な下呂も飛騨の国になります。

 

美濃国は岐阜地区、西濃地区、中濃地区、東濃地区、郡上地区にわかれます。

 

中心は岐阜地区で県庁所在地の岐阜は40万の人口を誇ります。

また周辺の羽島、岐南、北方、柳津、各務原なども合わせると80万程度の人口があるのではないでしょうか。

およそ岐阜県200万の人口の4割がこの地域に集中しています。

 

岐阜は市域が小さいため人口は40万ですが、地域でみると非常に人口規模が大きいです。

 

 

東濃は東に位置し、人口12万の多治見を中心に、東側は中津川がその中心となります。

焼き物が有名で多治見の市之倉、土岐などが全国的にも有名です。

 

我が中濃は合併後人工9万の関市を中心に美濃、美濃加茂、可児など中都市の集合体になります。

濃飛平野の北端に位置し、長良川、木曽川が通ることから景観も良いです。

 

郡上は人口16,000人(合併後42,000人)郡上八幡を中心として八幡、白鳥など福井に抜ける主要路です。

産業は林業、観光などでしょうか?他の地域と比較すると人口が少ないです。

 

西濃は人口15万の大垣が中心です。

西濃が本社の大企業も多いです。

 

 

 

いままで気軽にいけるのは

中濃、郡上です。ここは比較的近く、交通量も少ないので、快適なドライブができます。

 

東濃も遠いですが、環状道ができたため非常にアクセスがよくなりました。

多治見以外は交通量がそこそこのため快適なドライブができます。

 

西濃については岐阜を通らないといけないためこれまであまり行っていませんでした。

 

 

 

当初竹中半兵衛ゆかりの菩提山城を攻略しようと思いましたが、

徒歩60分という驚愕の情報に怖気づき、マイルドな片山城を選択しました。

ただ、マイナー感は否めません。

 

 

どんな山城なのでしょうか?

凸凹な3人が向います。

 

 

池田町の片山城へは

池田温泉が目印になります。

 

大きな道の駅があり、

P1060505

P1060513

 

こんな事をしていたので、いつの間にか15時に・・・・

 

暗くなる前にさっさと登城しないと・・・

計画性のなさは相変わらずでございます。

 

 

P1060515

池田温泉の道の駅から大垣方面に向かうとトンネルがあります。

ここが今回の登城口となります。

ここは一個手前です。

 

実際はトンネルの直前に登城口があります。

 

道の駅で情報を収集してもあまり詳しい情報がわかりません。

 

もちろん標識もありません。

P1060521

その代わり

看板にはクマ注意!とあります。

 

方向指示板には円興寺越とありますが、城の表記は一切ありません。

 

P1060524

 

親子3代で登っていきます。

 

東海自然歩道という整備された歩道のため道はそこそこ良いです。

今回もカエルモードを封印できそうです。

 

P1060525

このような道を登っていきます。

 

P1060527

非常に登りやすい道があります。

 

 

P1060562

P1060565

10分ほど登ると山の頂上=尾根に到達します。

ここが円興寺峠でしょうか?

ここが4差路になっています。

 

南が円興寺、北が霞間ケ渓とあります。

前後は全くわかりません。

 

片山のかのじもありません。

 

 

ここからこの方向、つまり西方向に進んでいきます。

 

P1060531

しばらく尾根筋を進んでいきます。

 

 

P1060558

 

頂上が続いており、左右が崖になっているのがわかりますでしょうか?

 

 

 

 

尾根とは山の頂上部にあたります。

通常の山は富士山のように独立しているのではなく、隣の山と連なっています。

 

この連続した山の頂上部が歩く道となっているのです。

山の頂上は道は細く、なんとか一人が通れる道です。

 

P1060532

しばらくいくと突如開けた場所にでました。

 

これは明らかに人為的に平らにされているのがわかります。

 

この大きな平場には何があったのでしょうか?

 

謎が深まるばかりです。

 

このような平場は自然にはありえません。

山の頂上は分水嶺で右と左で尖るのが自然の状態だからです。

 

このような平地を曲輪といいます。

ここを平坦にして防御施設を作ったり、駐屯地にしたりします。

かなり広いです。

100㎡はあるでしょうか?

 

驚くべき光景です。

 

P1060533

 

ここから古城図を見ていきます。

 

ここが本丸なのかどうなのか?

モヤモヤしたまま探索を続けます。

 

当初ここが本丸ではないか?と話していましたが、どうやら奥に細い道があるためこちらが本丸の可能性がある。

 

ということを相談してさらに奥に進んで行くことにしました。

 

勾配としては少し降りていくような形をとっていますので不安ではあります。

 

 

方角としては北西、または北でしょうか?

 

古城図がないと現在地がどこにあるのか全くわかりません。

 

 

 

ここから約5分、

ドキドキしながら探索を続けます。

 

P1060553

 

突如として尾根筋が切断され、右に回りこむような地形が見えました。

 

これが堀切といわれる土木施設です。

 

山の頂上である

尾根通路を切断し、凹型にすることで敵の侵入を遅らせ虎口という集中防御施設に追い込むような形態です。

 

つまりここが本丸もしくはそれにつぐ重要防衛地点の下ということが推測されます。

 

P1060553

 

ここが堀切から頂上の一の丸を望んでいます。

実際はもっと傾斜があります。

写真機自体を上に向けているので勾配が少なく見えます。

 

傾斜がかなりあり、右手からしか入れないような形状になっています。

 

今回は回りこまず斜面を登っていきます。

 

P1060537

 

 

ひらけた平地にでますと

 

 

 

なんと

 

 

 

 

なんとここに片山城跡の表札があります!

 

 

P1060548

 

この現場が間違いなく一の曲輪=一の丸=天守閣です。

 

 

本丸からあたりを見渡すと面白い形状が見えます。

 

 

この下に段状の平地があるのがわかりますでしょうか?

写真が下手なのが残念ですが、

ここが二の丸または腰曲輪のような平地になっています。

 

 

P1060542

 

 

なんども言いますが、

ここが本物の片山城本丸跡になります。

 

朽ちた城碑がなんとも言えない雰囲気を出しています。

 

ここで一句

 

夏草や兵どもが夢の跡

 

の気分ですね!

 

今回の片山城を手書きでスケッチしてみました。

 

P1060578

 

 

岩村城という代表的な城を使って城域を解説します。

岩村城にみる解説

城春にして

>つづく第12弾特別編・山城用語解説はこちら

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