岩村城に行こう!古城探検・第五弾日本のマチュピチュ編第四回 

こんにちはどろんこおじさんです。

第四回にして今回ようやく、ようやく岩村城にのぼります。

その前にちょっと寄り道、太鼓櫓にいきます。
ここは歴史資料館で、旧城主舘跡です。
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山城は防衛機能が高い反面日常の生活には大変不便ですので、
通常はふもとの城主舘で生活します。

この城主跡の場所を歴史資料館としています。
苗木城もおそらく城主舘跡を歴史資料館としているのではないでしょうか?

上町※勝手に命名 の信号を左手に折れ、
400mまっすぐに行った跡に、学校を回り込むようにして城主跡に向かいました。

ここまで約3km歩いてきた計算になります。
神社で一服し、歴史資料館に入ります。
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ここはそれほど大規模ではありませんが、ジオラマがあり興味深いです。

このジオラマは岩村城の山全体を表しており、現在地から城の登り手、天主までのルートがよくわかります。

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このジオラマで見ると
寄りつける道が1箇所です。
これが急峻な斜面で、細い道があります。
この道のみが天主への入り口というのがわかります。

つまり、この道に敵の進路を限定させ、尾根の両側、高地から挟撃する。
という意図を持っていると思います。

さらにその高地の地形および構築物を複雑な形状とすることで両側、全面から挟撃する。という意図が見て取れます。
いわゆる虎口(こぐち)です。

そういった意図がこのジオラマから読み取れるような気がします。

高台から攻撃するのは重力を利用できるため非常に有利です。
これは会社の動作経済にも通じるところがあります。

両側から攻撃する。はまとめて作業する。両手を使うと行った動作経済にも通じるところがあると思います。

さてさて歴史資料館をあとにし、斜面を登っていきます。
今回この斜面は相当きついです。
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比高約150mとはいえ直線で進んで行くのでその斜面の急さがよくわかります。

石段はありますが、大変滑りやすく危険が伴います。

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道幅はそこそこ広いですが、登りで滑りそうになるということが如何に急であるかを示していると思います。

いくつかの人為的なクランクを通ります。

このクランクはもちろん敵の侵入を妨害する物で、クランクの場所の櫓(やぐら)から攻撃する物です。
虎口形状がいくつか見えます。
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攻撃側はこの急な斜面をのぼり、且つ両側から攻撃され、さらに高台、櫓からも攻撃されるということで
如何に攻城戦が大変かを物語っています。

この城の優秀さを示す物です。

クランクを二回過ぎると突如として掘削した平地が現れます。

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平地には井戸があります。
この水の出というのも名城の条件です。

水があれば長期籠城が可能です。さらに多くの兵を養うことが出来ます。

攻城側は守備隊の3倍の兵力が要ると言われますが、
攻城とは兵糧戦という言い方にかえることができます。

長期籠城できることのメリットは、この兵力を養うための大量の兵糧、軍資金を相手に持たせるという意味があります。
長期籠城によって攻城軍は3倍の軍資金がかかるということです。

守備隊はさらに後詰めとよばれる援軍をよび城側と援軍との挟撃を図る目的があります。

ここ岩村城が戦略上の重要拠点であり、そのためにこれだけの規模の山城を築く必要があった。
という事だと思います。

ここから左手には神社、寺跡の石垣が見事に残存しています。

そこからまっすぐ行くと6段壁と言われる岩村城のシンボルである高層石垣群が姿を現します。

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攻城軍からすればやっとの思いでここまで到達してなお、この石垣があるとそれは戦意が萎えたことと思います。

それだけ立派な石垣があります。

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その石垣を越えるとさらに立派な石垣群が突如として姿を現します。

みごとに残存しており、その規模に圧倒されます。

この上にどんな構築物があったのか?
それはいまからでは推し量ることしか出来ません。

その石垣の規模、美しさからみても素晴らしいお城だったにちがいありません。

正面から見て入り口は二箇所、そのどちらからも直線的に入ることが出来ず、両側の櫓から攻撃されるような構造となっております。
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石垣の見事さに感激しながらいよいよ頂上へ

今まで見てきたお城よりもかなり広大な敷地がそこにはありました。

天守閣もそれは立派な物だったと推察されます。
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ここで一服し下山して帰りました。

登るときも他の人からガンバレ-という声を頂いたので、
下山するときも登ってくる人との妙な一体感が味わえます。

みんな笑顔で登ってきます。

駅から寄り道して2kmで歴史博物館に
歴史博物館から0.8kmで天守に

ですので、往復5.6kmは歩いた計算になります。

最期の0.8がきついですが、頂上に登ったときはその石垣のすばらしさに疲れが吹っ飛ぶようです。

運動不足が一気に解消できますよ!

さてこれで主要な山城は登り切った感がありますが、

坂祝の急峻・猿ばみ城
美濃の古城・鉈尾山城
そして
山県の大山・大桑城

このあたりを登っていきたいと思います。

>つづく・妻木城へいこう!

 

 

 

それは次回に持越しです。

 

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