普通合板と構造用合板どう違うの?【合板の種類】

さてみなさま

こんにちはまぶちでございます。

 

 

普通合板と構造用合板、どう違うの?という質問をいただきました。

 
我々は木材はたまに加工するのみなんですが、
 

頭の中をきちんと整理整頓してすぐに応えられるようにしておきたいと思います。

 

普通合板とは?

 

そもそも普通合板というのは、JAS日本農林規格の中にあるカテゴリです。

 

規格で定義されているということですね。

 

大まかにわけて

①普通合板

②コンクリート型枠用合板

③構造用合板

があります。

それぞれ用途からみるとわかりやすいのですが、普通合板は家具内装用、コンクリート型枠用合板は土木用、構造用合板は建築工事用

といったように分かれると思います。

 

 

耐水性について

 

耐水性と言うのは実は、接着剤の種類によって規定されています。

ダイコンのカツラむきのように薄くスライスしたものが、ベニヤ。

このベニヤを互い違いにクロスさせて接着剤で固めたものが合板になります。

 

間違えやすいのですが、サンドイッチが合板、パンがベニヤということになります。

 

 

では接着剤はどのような種類があるのでしょうか?

おおよそ3つあります。これが類です。

 

特類:フェノール系樹脂を使った最高の耐水性をもつ接着剤

高温で加熱して反応を促進させます。

特類合板は常時湿潤状態に使用される合板です。

 

1類:メラミン系樹脂を使った高耐水性の接着剤

加熱プレスして反応を促進させます。

ときどき湿潤状態になる場所に使用される合板です。

 

2類:ユリア系樹脂を使った普通接着剤

ユリア≒尿素です。

お値打ちな接着剤です。

稀に湿潤状態になる場所に使用される合板です。

樹種について

 

樹種はいろいろありすぎるので、ここでは代表的なものをご紹介します。

 

①普通合板

 

ラワン合板

海外産の南洋材であるラワンを使用した合板です。

表層がそこそこ綺麗で節がなく内装、家具用に使用されます。

 

シナ合板

シナの木をフェイスに使った合板です。

ラワンとくらべて緻密で白っぽくよりキレイな合板です。

 

耐水性は主に1類と2類です。

②コンクリート型枠用合板

特類・1類の接着剤を使用した合板を基材に、表層をポリウレタン系の塗料でコーティングしたものです。

土木では、コンパネと呼ばれます。

 

③構造用合板

構造用合板は、主に針葉樹を使用した合板です。

針葉樹は杉、ヒノキなどを利用して作られています。※たまにカラマツ等

 

構造用合板は特類と1類があります。

  

ホルムアルデヒド発散等級

 

酸化メチレンであるホルムアルデヒドはヒトの粘膜に対して刺激性をもつため

特に内装においては注意が必要です。

これがかつて合板など建材に使用されておりました。

F☆☆☆☆については、ホルムアルデヒドの発散が0.3mg/L以下ということで、

最上位区分がF☆☆☆☆のグレードになります。


現在国内メーカーからでてくる構造用合板はF☆☆☆☆になります。

平成15年のシックハウス対策において、建築基準法が改正されました。

ここでは、内装仕上げ材については使用制限が設けられました。

現在国内に出回っているものは殆どF☆☆☆☆です。

一部無印の物があるので注意が必要かと思います。

普通合板と構造用合板どう違うの?【合板の種類】”へ1件のコメント

  1. キヨ より:

    このメモ、分かりやすいです。勉強になりました。どうもありがとうございます。

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