池の水漏れを治すためのFRP補修について
Q:FRPで池の補修をやりたいです。
現在錦鯉を飼っている池なんですが、水漏れがしてきています。
下地がコンクリートなのですが、大丈夫でしょうか?
またFRP防水セットで施工しても魚に影響はありませんか?
その他お気づきの点があれば教えていただきたいです。
よろしくお願い致します。
A:いつもお世話になりありがとうございます。
FRP素材屋さんです。
最初の質問の下地がコンクリートでも大丈夫かということですが、
セットのシーラーは湿気硬化型ポリウレタンシーラーです。
このタイプは下地および空気中の湿気と反応硬化するタイプです。
適合材料が”ある程度の湿気を含んで居る素材”
つまり合板、モルタル、コンクリートが適合材料です。
従いまして下地は問題がありません。
とはいえ一般的に含水率が高すぎると剥離等の問題がでますので、シートなどをかぶせて水が入らないようにし、平衡含水率付近まで持っていってください。
ただし、池の場合
通常のベランダとは少し思想が異なります。
岩を繋いだ池の場合、美観や密着性よりも、防水という観点がメインです。
そのためきちんと密着させるために下地を完全に乾かすことよりも、
素早く施工し、鯉などにストレスを与えないことの方が重要です。
従いまして、多少の浮きや不陸は無視し、FRP防水層をきちんと作ってあげる。
という思想の方が大事なような気がしますね。
そのため下地の凹凸に完璧に密着させて脱泡するというよりかは、
基本メインはもれないFRP層を作ってあげる。という方向性に持っていく必要があろうかと思います。
※防水の基本層は#380×2層敷とし、ラップ部分は50mm以上重ねること
※下地は高圧洗浄でしっかりと洗い、苔などを極力残さない。
※FRPのメイン防水積層は脱泡ローラーよりも塗布ローラーで行う。
※予め水面の位置を把握しておく。レーザー照準器等
※底部にスチレンが溜まりやすい構造の場合、エアーダクトや扇風機を使ってスチレン飛ばしが必要。
※たれがあると壁面の樹脂が少なくなるので防水用樹脂を使用すること。
といったところでしょうか。
ぜひご参考にしてください。