ベランダFRP防水が滑って困るが業者にやり直しをしてもらうべきか

Q:馬渕様

初めまして。
○○と申します。
戸建てのFRP防水のベランダに
最近トップコートの塗り替えをした者です。
宜しくお願い致します。

屋根と外壁塗装を業者に依頼した際に
物干しに使っている小さなベランダもメンテナンスしてもらいましたが
完成後歩くと、ツルツルとよく滑るのです。
乾いた状態なのにです。
雨天時は尚更危険で、慎重に歩行しております。
水たまりもあちらこちらにでき、なかなか水がひきません。

プライマーはJU-70  アイカ
トップコートはJE-2090M-C20  アイカ
を使用。

トップコートの塗り替え後、こんなに滑るのは普通のことなのか、
最初だけ滑るものなのかと、捉えておりましたが
昨日調べたところ、
JE-2090Kと言う製品があり
こちらは防滑用骨材入りトップコートである事を知りました。

近々、工事を依頼したリフォーム会社には連絡をとる予定ですが、
あらかじめ知識として確認しておきたい事があり
馬渕様にご相談させて頂きました。

業者側が、骨材無しを使用したのは不適切であったと
当方は認識しておりますが、それで宜しいでしょうか?
やり直しを求めていきたいと思います。

お忙しい中、恐縮ではありますが、
お返事お待ちしております。
宜しくお願いします。

A:いつもお世話になりありがとうございます。

 
FRP素材屋さん馬渕です。
 
以下一般論として解答します。
お客様の現場に則さない場合があります。
 
まず、水たまりと滑るのは切り離して考える必要があります。
 
◎水勾配◎
 
水たまりは防水業者の責任というよりは、
水勾配のケースが多いです。
 
1/100(100ミリ長に対して1mm)
3,640mmの2間の場合、36mm下がっているかどうか
 
が必要でこの勾配がきちんと取れていないケースが 結構多いです。
私が職人の頃は、一旦仕事をせず帰って水勾配を取り直してもらうよう大工さんに指導していました。
 
 
FRPの防水面でいえば、塗りたてのトップコートは表面張力が高く、水弾きしやすい素材ではあります。
 
なお最新の住宅性能保証制度の仕様では1/50勾配が標準となっております。

つまり旧来の倍です。

同じような部分の不具合がいかに多いかを物語っていますね。

 
◎滑る件について◎
 
ベランダがすべる件について
塗装屋さんがよくおこすクレームに、滑る件と硬化不良と剥がれという3点セットがあります。
 
新築工事の工程表には塗装工事と防水工事が別れているのはそれぞれに専門性があるからです。
なぜわかれているかと申し ますと、
塗装は美観が重要であり、防水は機能が重要であるからです。
そのため綺麗に仕上げることに力点をおく塗装に比較し、
防水性や、防滑性といった機能に力点をおくのが防水業者です。
今回のように改修工事でベランダ工事を塗装業者が行うケースは多く
私自身も数多く改修の改修を行ってきました。
 
ベランダ工事の防滑性については通常骨材なしのトップコートに、
現場で骨材を入れてトップコートをぬることが多いです。
 
今回それがなかったということですので、
再度骨材を入れて塗ってもらってはいかがでしょうか。
 
あまりトップコートが厚付になるとよくないケ ースもありますが、
紫外線に対して防水層を守る層が厚くなるという観点からみれば
+に働きますので、総合として問題になるレベルではないかと思います。
 
 
◎今後◎
 
業者さんと揉めると良いことは一切ありませんので、きちんと再度防滑施工していただくようにもっていかれるのがベターかと思います。
滑って危険ということを伝えれば、一般的な業者さんなら再度施工してもらえると思います。
 
 
尚、弊社の商売上の取引外であり、あくまでアドバイスであり、一切責任を負うものではありませんのでご理解を賜りますようよろしくお願い致します。
 
FRP素材屋さん馬渕

骨材
商品ページはこちら↑↑↑

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)