FRP素材屋さんの材料は、特定化学物質の適用を受けない?必要資料はありますか?【有機則】【特化則】
Q:
商品届きました。
ありがとうございました。
少し質問があるのですが、今回販売して頂いた材料は特定科学物質になるのでしょうか?
何か資料はありますか?
また、施工の際必要な資格はありますか?
お客様から質問されましたので、分かる範囲でかまいませんので、教えていただければたすかります。
よろしくお願いします。
A:
FRP製品の施工と安全性について(2025年7月現在)
施工について
FRP製品の施工に関して、特に必須となる公的な資格はありません。
これは、FRPの一般的な屋外や開放された場所での施工を想定しています。
素材について
また、FRP素材屋さんでは、なるべく特化則、有機則に該当しない形での製品化をすすめています。
フレンズパーツクリーナー、Tシンナー、また、多く出回っている安価な
トリレンジイソシアネート系素材(喘息を誘発させる)などを商品ラインナップから変更してきています。
必要書類について
各FRP素材に関する製品の製品安全データシート(SDS)は、以下の専用ページから発行可能です。
SDSは、製品の安全な取り扱いや緊急時の対応に関する重要な情報が記載されていますので、必要に応じてご活用ください。
FRP素材屋さんでは、現状すべての商品に対しSDSを発行できます。
SDS発行ページはこちら:https://x.gd/MaNAW
特定化学物質について
FRP製品に使用されるポリエステル樹脂には、「スチレン」 が含まれており、これは労働安全衛生法上の特定化学物質に該当します。
ただし、この「特定化学物質障害予防規則(特化則)」や、有機溶剤を扱う際に適用される「有機溶剤中毒予防規則(有機則)」は、施工場所の環境によって適用範囲が異なります。
通常の防水施工で行われる屋外や開けた場所での作業には、原則としてこれらの規則は適用されません。
規則が適用されるのは、以下のような**「屋内作業場等」と呼ばれる密閉された空間や、通風が不十分な場所**での作業です。
【規則が適用される場所の例】
屋内作業場
船舶の内部
車両の内部
タンクの内部
ピットの内部
坑の内部
ずい道の内部
暗きょまたはマンホールの内部
箱桁の内部
ダクトの内部
水管の内部
その他、地下室の内部など、通風が不十分な屋内作業場や、
船倉の内部など通風が不十分な船舶の内部、保冷貨車の内部など通風が不十分な車両の内部
これらの場所でFRP施工を行う場合は、規則に基づいた換気や保護具の着用、作業主任者の選任などの安全対
策が必要となりますので、ご留意ください。