ガラスマットの硬さの違い

Q:いつもお世話になりありがとうございます。
ガラスマットですが、国産と海外産どちらが硬いでしょうか?
よろしくお願い致します。
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A:FRP素材屋さん馬渕です。
ガラスマットの硬さは国内、海外という違いではなく商品の違いになります。
FRP素材屋さんのガラスマットですと
体感で
海外産:硬さ★★★★★
エマルジョン:硬さ★★
国産:硬さ★★★★
(標準:★★★)
です。
見ておわかりいただけるように、硬めの素材を揃えております。
○理由
FRP作業においてガラス繊維が飛散すると繊維が肌に刺さってチクチクすることがあります。
この不快な現象をなくすために、国産は硬めのメーカーのものを
海外についてはかなりハードに専用に制作しております。
ガラスマットの製法がガラス繊維をバラバラとノリのようにふりかけ、バインダーという樹脂で固めます。
そのバインダー量を多くしたりすることで硬度を調整できます。
風が吹いても飛びづらく、ワサワサ飛んでいくことがありません。
ただし硬いマットも良い点がある反面、注意点があります。
1.初期のテンションが高いので、小物の曲面に馴染みにくい
2.樹脂の含浸が若干時間がかかることがある。
解決方法
1.初期テンションが高いのは仕方ないので、ちぎりながら使う方法で対処
エマルジョンマットであれば柔らかいのでそちらに変更する。
2.樹脂の含浸については時間配分だけの問題です。
樹脂をぬってから浸透するまでに多少時間がかかるだけのことですので、
塗っておいて別の場所にもぬります。
すると最初の方が浸透しますので、脱泡が簡単におこなえます。
ようは時間配分をすこし変える必要があるということです。
テンションが高いマットのメリットもあります。
1.天井、壁面に相性が良い
天井などは柔らかいマットですとタレてきますが、テンションが強いと張りやすく、おちにくくなります。
2.ガラスマット目がよじれにくい
脱泡ローラーや、ローラー(特に塗布ローラー)でころがすとマットがよじれます。
それが表層の網目になってでてくるわけですが、バインダーで強力に固着してあるマットですと
よじれにくいです。
3.切断時エッヂが出やすい
カッターで切断するとき、ほぐれないので、きれいに切れます。
新しい素材や素材の変更をした場合、
”いままでと違ってやりづらいわ!”
という方がみえますが、視点を変えると良い方向性に行きます。
自分の今までのやり方に素材を合わせようとするのではなく、
新素材の特性を見極めながら、素材によりそっていくことでとても使いやすくなります。
実際にお客さんの中でもこうした新素材の方が良かった!という声が本当に多いです。
どうぞよろしくお願い致します。

ガラスマット
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