Q1. メス型の耐熱温度が低い場合、どのようにポストキュア(後硬化)を行えばよいですか?

Q1. EPOLAM5015

メス型の耐熱温度が低い場合、どのようにポストキュア(後硬化)を行えばよいですか?

A1: 弊社製品「EPOLAM5015」は、より高い物性を得るためにポストキュア(後硬化)が必要です。通常、技術データシート(TDS)では80℃でのポストキュアを推奨していますが、メス型(ゲルコート)の耐熱温度が55℃程度の場合、以下の手順で段階的に硬化させてください。

初期硬化(23℃で24時間)
まずは、常温で24時間硬化させてください。この段階ではまだ脱型できるほど硬化していません。

型に入れたままのポストキュア(50℃で16時間)
次に、型から外さずに、メス型の耐熱温度範囲内でポストキュアを行います。50℃で16時間加熱してください。この温度と時間で硬化させると、Tg(ガラス転移温度)が60〜71℃に上昇し、製品の形状が安定して型から外せるようになります。

 

製品単体でのポストキュア(80℃で16時間)

型から外した製品を単体で、推奨の80℃で16時間加熱してください。これにより、EPOLAM5015が持つ本来の性能(Tg80℃)を最大限に引き出すことができます。

 

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Q2. 型から外して製品単体で加熱した場合、不具合は発生しますか?

 

A2: 製品単体で80℃のポストキュアを行うことは可能ですが、製品が反る(変形する)可能性があります。これは、加熱温度(80℃)が、現在のTg(60〜71℃)よりも高いためです。

この変形を防ぐためには、治具を使用してポストキュアを行うことを強く推奨します。これにより、熱による反りを抑え、精度の高い製品に仕上がります。

 

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