スチロール用樹脂 スタイロフォーム 積層について

Q:

御社のスチロール樹脂について。
私は軽量化の為にスタイロフォームを芯材にFRPボートを作ろうと思いますが、スタイロフォームがポリエステル樹脂の溶剤で溶けてしまうので御社スチロール樹脂を塗布して保護してからポリエステル樹脂とガラスマットによるFRPを積層する積りでした。
御社のスチロール樹脂の説明では、ガラス繊維に含浸させるとFRPと同等の強度になる、との説明がありました。
ポリエステル樹によるFRPを積層しなくてもスチロール樹脂をガラスマットに含浸させて直接スタイロフォームに積層するだけでも同等の強度が得られるでしょうか?
そうであれば手間もコストも省けるので助かります。
宜しくお願いします。

A:

結論から言いますと、近い強度が得られます。
ただし、採用されるケースは稀です。

理由は3点あります。

1.施工性
スチロール用樹脂は塗り忘れを防ぐため、着色されています。それがあると、ガラスマット積層時の気泡が見えにくくなります。
また、粘性が高く浸透しづらいです。これは裏を返せばマットなしでも厚みが付きやすいという利点ととらえられます。
2.コスト
大きい場面を施工する場合は、高コストのスチロール用樹脂を表面だけ使うことで、内部の樹脂層はポリエステル系ということでコスト削減が可能です。
3.強度
スチロール用樹脂は、アルコール系溶剤で分解できる樹脂です。(硬化後はもちろん溶けません。)
そのため樹脂の物性的には、若干普通の樹脂より柔らかめではあります。

以上3点の理由からスチロール用樹脂を積層に使用するケースは少ないです。

ただし例外もあり、小面積であること等の場合は一気通貫して施工されるケースもあります。
その際は、1の施工性に注意しながら行う必要があります。

どうぞよろしくお願い致します。

    ご参考までによろしくお願い致します。

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