ノンパラなのに、サラサラです。そのまま積層できる?
Q1. ノンパラ樹脂なのに表面がサラッとしている…そのまま積層して大丈夫?
【ご質問】 気温10度以下で硬化剤2%、パラフィン無しの「ブルーレジン(8388-P-3)」を使いました。10時間後に表面がサラッとしていたのですが、
そのまま積層しても剥離しませんでしょうか?
【回答】 結論から言うと、そのまま積層しても大丈夫です。 樹脂の種類によっては、パラフィンが入っていなくても表面がツルッと「見える」ものがあります。これは、指では分からないレベルの微細な範囲で未硬化(タックがある状態)になっているためです。
今回、不安から「足付けとアセトン拭き」をされたとのことですが、これは信頼性を高める上で非常に良い方法です。特に荷重がかかるような部位は、ペーパーで足付けすることで密着力は格段に上がります。
施工期間の目安について 通常、翌日程度の施工であれば全く問題ありません。ただ、ノンパラ樹脂でベタついていたとしても、たとえば1週間放置すると、表面にホコリや油分の膜ができてしまいます。これは接着にとってマイナスです。 そのため、長期間放置することは極力避け、もし時間が空いてしまった場合は今回のように足付けを行うのが確実です。
Q2. ゲルコートにガラスパウダーを混ぜるのはアリ?ヒビ割れ対策が知りたい!
【ご質問】 エアロパーツのゲルコートに広範囲のヒビが入ることがあります。新規製作時に、補強としてゲルコートにガラスパウダーを混ぜるのは有効でしょうか?
【回答】 ゲルコートにガラスパウダーを入れることは可能です。 混ぜることで、メインとしては「耐擦傷性(キズへの強さ)」が格段に上がります。曲げ強度もわずかに向上しますね。
ただ注意点として、ガラスは硬化後に収縮しませんが、ゲルコート(樹脂)は収縮します。この収縮差によって、わずかにガラス繊維の跡が表面に浮き出ることがあります。ここは混入量で調整してみてください。
ゲルコートがひび割れる主な原因と対策 原因はいくつか考えられますが、代表的な例を挙げます。
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樹脂のちぢみ(収縮) 対策として、イソ系ゲルコートに変える方法があります。紫外線や経年による収縮劣化がしづらくなります。
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下地の収縮による残留応力 ゲルコートそのものよりも、その下の層(積層面)にガラスパウダーやサーフェスマットを入れて、下地側の「動き」をなくしてあげるのが効果的です。
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密着不良 可能性としては低いですが、下地とゲルコートがしっかり食いついていない場合も割れの原因になります。
馬渕より一言 冬場のFRP作業は硬化時間が読みづらく、不安になることも多いと思います。ですが、今回のお客様のように実際にテストピースを作って確認してみるという姿勢は、失敗を防ぐための一番の近道です。
「自分の場合はどうかな?」という疑問があれば、いつでもお気軽にFRP素材屋さんへご相談ください。


