角部分のFRPの空気がどうしても抜けない!どうしたらよいでしょうか?
Q:FRP素材屋さんこんにちは。FRPで積層作業をしているのですが、
角部分のエアーがどうしても抜けません。
このような場合はどうしたら良いでしょうか?
A:いつもお世話になりありがとうございます。
FRP素材屋さん馬渕です。
角部はおおよそ2種類あります。
入隅(いりずみ)と出隅(でずみ)です。
例えば水槽をイメージすると
内側の底の4隅が入隅
外側の底の4隅が出隅
になります。
今回、どちらかがわかりませんので両方として解答いたします。
FRPの特性として直角にはなじまない。
と言うものがあります。
例えば服を直角に押し当てようとしても反発して戻ってきてしまいますよね。
事前に▲にしてあげることで巧くなじむようになります。
そのため角部は意図的に▲型にしてあげる必要があります。
この三角形がないと、気泡が入ってしまいます。
さてやり方ですが、
1.入隅の方法
入隅については
1.ポリウレタン系シーリング材の充填
このグレーの内側の部分。
ここにポリウレタン系のシーリング材を充填します。
その上で発泡面木を切って押し当てます。
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発泡面木は通常は面幅20mmが一般的です。
大きい方が施工はしやすくなります。
これをポリデントのように角に押し当てることで角に面が取れるのです。
発泡面木を当てたら角取り終了です。
次に出隅
この写真を見てもらえばわかりますが、防水テープが施工してあります。
防水のブチルゴム系テープを施工することで、ガラスマットの代わりとし、
角まで補強繊維をいれないという方法です。
※但し、強度は落ちますので、自己責任にてお願いします。
応力のかかる場所や、水漏れの恐れのある場所は別途方法がありますので、お聞きください。
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というわけでこれがFRP素材屋さんが推奨する出隅入隅の施工方法となります。
どうぞよろしくお願い致します。
お問い合わせ頂き、ありがとうございました。
FRP素材屋さん
馬渕
メス型製作の際、エア抜きが不十分だった場合、全て剥がしてやり直ししなくてはいけないでしょうか?