研磨してトップが剥がれました。

Q:研磨240番手で研磨して、トップコートを塗りましたが、剥離がすごいです。

また、艶がなくなり、表層が劣化してきていると知り合いの詳しい人に言われました。
原因はなんでしょうか?

この店舗の存在を知らず
商品は他店で購入しております。

FRP素材屋さんで買い直そうと思いますので、
アドバイスよろしくお願い致します。

A:いつもお世話になりありがとうございます。

FRP素材屋さん馬渕です。

○剥離原因について
前提としてこれは100%ではありませんが、可能性が高いのは番手があってないことです。

たしかに研磨をする必要があります。
ただし通常のウレタン塗膜0.1mm程度とことなり、FRPのトップコートは0.3-0.4mmと厚膜です。

硬度がある塗料が厚膜になっていることで、耐摩耗性に優れ、長期にわたって紫外線からベランダを守ることができます。

○トップコートの劣化について
イメージしていただきたいのですが、10年前の赤色の自動車が屋外に放置されていればどうなりますでしょうか?
多分赤色は茶色に退色し、粉が吹いていると思います。
これは退色とチョーキングという現象で、紫外線の強力な力によって塗膜が破壊されているということです。
粉は塗料が分解されたものと理解できます。

屋外、野天で使用される車においてさえこのように過酷な場所が南面のベランダであるとご理解ください。

塗った瞬間はできたての自動車のように鮮やかな色かもしれませんが、ここから長期にわたって本当の真価を発揮します。
分かりづらいですが・・・

従いまして値段なりのトップコートですと数年で退色とチョーキングを起こします。
これでいいというのであれば大丈夫です。

●対策

まずは、退色しにくい塗料を選択することが言えます。
通常の塗料であれば、アクリルウレタンや、フッ素系、シリコン系など耐候性が高い塗料があります。

しかしこれらがベランダの塗膜において主流となりえないのは、塗膜としての耐久性、耐摩耗性、等に難点があることからです。

土足歩行や、室外機などを引きずったり、ゴリゴリコンクリートブロックを移動する。

という可能性がある場合、

塗膜が薄いことがネックになります。

そのためトップコート、とくにイソ系の紫外線に強いタイプを選択してください。

硬化剤を正しく測りしっかりとカクハンさせてガッチリとした強靭な塗膜を完成させてください。

●対策2

ペーパーサンディングですが、トップコート施工の場合
240番では凹凸が細かすぎて問題があります。

推奨は30番、40番でも可です。

下地がトップコートで硬い場合、番手が小さくなるほど研削量があがります。

サンディング番手に指示があるのは、
トップコートはある程度の粘性があります。

ドロっとした粘性のものに対して細かい番手で傷をつけても凹凸の凹の位置にはトップコートがはいりません。

すると、かえって表層の接地面が減ることになり、塗膜がきちんとくっついてない状況になります。

また、細かい番手で研磨した場合、表層の研磨粉が悪さをして塗膜が密着しないことがあります。

テーブルの上に小麦粉をまぶして、上からテープを貼ってみてください。
テープはテーブルにくっつかず、上で滑ってしまうと思います。

この状況になります。

粘性の低いウレタン塗料などでは、逆に番手が荒いと、番手目が見えてしまい、
仕上がりが汚くなりますので、番手が細かいものが適しています。

30番40番を使うもう一つの理由は、研削量があがることです。

トップコートは表層にパラフィンが浮き出ていることが多々あり、これが元で剥離しやすくなります。

30、40であればこの研削量を増やせるので、圧倒的に研磨量とスピードがあがります。

これが理由になります。

どうぞよろしくお願い致します。

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