塗装一般のトラブルとその対処方について【異物・色分かれ・フクレ】

Q:塗装の際にトラブルがおこることがあります。
その際の対処方法を教えていただけないでしょうか。
よろしくお願い致します。
A:FRP素材屋さん馬渕です。
経験上、塗装というのは技術的に極めて難しいものになります。
トラブルも多岐にわたり、原因追求が難しいものになります。
あくまで実地、経験論に基づく一般論と解釈ください。
ただトラブルの9割は以下の対処方法で解決できると思います。
1.異物
大きなごみから小さなつぶつぶが入る現象です。
原因はゴミによるもの、下地によるもの、塗料によるもの に大別されます。
○ゴミによるもの
空気中のゴミ等が塗膜に付着するものです。
対策はゴミ対策になります。
○下地によるもの
下地のゴミが付着するものです。
また塗装ローラーの毛が混入するケースもあります。
ローラーの芯は接着剤で接着するものから熱による溶着のものまで様々です。
強溶剤塗料などですとシンナー分でローラーの毛が抜けるものがあります。
またトップコートなどの粘性が高い塗料ですと毛が抜けやすいので、適した材料を使う必要があります。
○塗料によるもの
塗料がカクハンしきれておらず、とりょう中の異物が入ることがあります。
対策は、カクハンをしっかりと行う、シンナーを適正化する。といった方法があります。
2.色分かれ
色が別れてしまうものです。ピンクだとすると赤と白などに分かれるトラブルになります。
対策はカクハンをしっかりと行う。厚塗りを避ける、溶剤を強いもの、適したものに変更するなどの方法があります。
3.フクレ
塗料のフクレについてはたくさんの理由がありますが、ここでは代表的なものをあげます。
塗膜の密着不足の可能性が高いので、そういった意味では対策はとりやすいです。
対策は密着不良になる油分、水分を除去する。
軽く研磨をかけて密着力、接地面積を増やす。
下地からのエアー、水分浮きが原因の場合、プライマーシーラーで目止めをする。
含水率を調整する。
などの方法が取られます。

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