塗装トラブルはじきについて

Q:塗装トラブル、フレキシブルボードに塗装するときにはじきがでてきます。


A:いつもお世話になりありがとうございます。
・塗装トラブルについて
塗装のトラブルに関して弊社の知見をお伝えしたいと思います。
◎ピンホール・はじき◎
ピンホールの定義、塗装の表面に針でさせるような穴が空いていることです。はじきの定義、塗装面が平滑でなく、表層部で凹凸の凹部について塗料が乗らなくなるケースです。ピンホールよりも大きい塗装凹みです。
このトラブルは①下地処理の問題②はじきの問題③塗布量の問題に大別されます。
①下地処理の問題
★原因下地から空気、水分があがってくると、塗膜を突き破って外に出ようとします。
これがピンホールとなって出てきます。ポリ塗装合板などに多く、合板下地の場合特に注意が必要
☆対策対処方法は下地処理をしっかりと行う。
シーラーなどで目止めを行う。
含水率を調整する。
といった方法が取られます。
下地処理の問題の多くは、シーラーによって造膜することで解決する場合が多いです。理由は、造膜層が下地からの空気、水分をブロックすることにあります。
②はじきの問題
★原因
表層に油分や水分が付着していると塗装はじきの原因となります。塗膜自体がはじいてピンホール、はじきを創出させます。塗装時カクハンすると塗料中に泡が混入することがあります。この泡が弾けてはじきを創出することがあります。
☆対策対象方法は水分油分の除去シリコン脱脂(樹脂、金属、樹脂板)※脱脂については溶剤適合性を注意すること。無泡ローラーを使用する。基材含水率を調査する。(ケイカル、フレキシブルボードについては平衡含水率まで水分を調整する。)表面を研磨すること。
③塗布量の問題
★原因塗布量が厚いと収縮量が多くなり、結果的にピンホールのような現象を起こします。
これは上記2つとは性質が違いますので、注意すべきです。
また乾燥を急に行った場合、これも収縮によるピンホールができやすいです。
☆対策対処方法は塗膜厚を一定にすること
乾燥時間を遅らせることです。
表層を研磨すれば、解決はしますが、工程をかけずに改善するのが一番御社にとってメリットがあると思いますので、上記原因、対策で対策がうてるものがありましたらまず試して見ていただければと思います。
またより詳細な不具合条件がわかりましたら真因をつかめると思います。どうぞよろしくお願い致します。

    

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