2017年10月31日 / 最終更新日 : 2024年9月19日 rpxfn670 ゲルコート カーボンボンネットの型にカーボンが転写される件について FRP素材屋さん馬渕です。 いつもお世話になりありがとうございます。 下記の問題についての回答となります。 Q:型用ゲルコートが製品のカーボンに引っ張られて凹凸になる。 型用ゲルコートの塗布量は2.25㎡に対し、約1kg 型用ゲルコートは昭和高分子のGM-820を使用 A:製品としては、昭和高分子のGM820であれば全く問題がありません。 また塗布量も若干多めではありますが、問題ないレベルです。 この型用ゲルコートを使って凹凸がでるというのは非常にまれなケースでいくつか他の要因をさぐる必要があろうかと思います。 今回想定される要因としては 1.型のバックアップの問題 型の表面に凹凸が出る。ということですが、型用ゲルコートについては問題がないという前提ですので、 バックアップに問題があるだろうという想定が成り立ちます。 表層に問題がなくても裏側が動いている可能性が否定できない。 と言う事です。 再度問題がないか調べていただく必要があるかと思います。 ※但し可能性は非常に低いと思います。 2.型用ゲルコートの硬化問題 型用ゲルコートはビニルエステルの高性能なゲルコートです。 ただし通常の2液型とことなり3液タイプでコバルトと混ぜた樹脂に対し硬化剤を添加するものです。 このタイプですと通常の2液よりは混合の難易度が多少上がるので、硬化特性をつかむのが難しくなります。 そのためもし完全硬化の前に相手側で収縮があれば、ゲルコートに凹凸が出る可能性も否定できません。 通常よりも養生期間を長めにとって完全硬化させてから施工すればうまくいく可能性もあります。 3.繊維設計の問題 通常型に対しては、 ◎クリアゲルコート ◎サフェースマット(ガラスマットが表層に浮き出てくるのを防止する) ◎型用樹脂+ガラス繊維 という手順で施工します。 今回のケースがもしかするとカーボンが転写されたのではなく、下地のガラスマットが浮き出てきているのだとするとサフェースマットが入ってない もしくは機能していないという件が考えられます。 以上3点が考えられる点になります。 どうぞよろしくお願い致します。 FRP素材屋さん馬渕 関連記事 コメントを残す コメントをキャンセルメールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目ですコメント ※ 名前 ※ メール ※ サイト 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。 email confirm* post date* 日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)