郡上大和・篠脇城を歩く。古城探検第十弾
さてさて古城探検第十弾です。
家にいると家がグチャグチャになる。
すばらしい冒険をしたい。
ただそれだけの理由で寒空の下、
今日もまた家を放り出された3人が向かった先。
それが郡上大和にあります、篠脇城でございます。
古今伝授の里フィールドミュージアムという地区にあります。
最初間違えて古今伝授の里道の駅に行ってしまいました。
ちょっと間違えやすいので注意が必要です。
篠脇城は、東氏が(とう)城主の館です。
この東氏は大変和歌に長けており、その道では大変有名な方だったようです。
その東氏はもともと千葉の人で、関東に赴いた際に、城を乗っ取られてしまいます。
その際に、歌で返答したところ、返歌と一緒に城も返してもらえたというなんとも”粋”なお城なのでございます。
さてさてその東氏ですが、あるプロジェクトで現在の伝授の里の田んぼを掘り返したところ
遺跡、遺品がみつかったためここを古今伝授の里と設定し、屋外型のオープンテーマパークとしたとのことです。
売店のおねえさんが教えてくれました。
その古今伝授の里で東氏の館があるのですが、
この裏手に山があり、ここから篠脇城へのぼることができます。
※庭園方面と篠脇城を望む。
城の麓に城館がある。これは定番ですね。
城館は戦国期特有の無骨な構えではなく、なにか風情を感じさせる池、庭園的な作りをしています。
その裏手山の麓には登山口がひっそりと存在しています。
この寒空の下、徒歩30分がいかに辛いかは想像がつくと思います。
とはいえ全員無駄に士気が高いです。
登山口にスキーのスティックがおいてあり、どうぞ使ってくださいと表記があります。
これは使わない手はないでございます。
道中は勾配が結構きつく、登るのは大変です。
スティック必須とでもいいましょうか。
途中、城下方面を望む。
現在は小さな集落しかありませんが、往時は大変なにぎわいだったかもしれません。
普段であれば街道の形状から昔のありようを想像したりするのですが、
山下から吹き上げる突風に身を切られそうで、先を急ぎます。
途中、いくつかお地蔵さんがおいてあります。
それぞれの数を数えながら登っていくのが定番のようです。
33体の観音石像を拝みつつ登山します。
一体一体すべて拝んでいきます。
山を縫うように何回も旋回しながら登っていきます。
突如姿を表した大きな堀。
異様な空気感が漂います。
盛り上がった丘。
途中から通常の登山とはうってかわり、孔雀の羽根のようにうね、堀、土塁がダイナミックに姿を現してきます。
石垣こそありませんが、その大土木工事に圧倒されます。
まさに
THE ISEKI
THIS IS ISEKI でございます。
昔の人の大土木工事をうかがい知ることができます。
上記地図の左手の方が大手道です。
ここから登ってきています。
道中井戸跡看板があります。
ここから降りると井戸跡になりますが、傾斜がきついので今回は断念することに。
春以降にまた登ってみたいです。
二の丸跡地。本丸のところが若干上がっているのがわかります。
ぐるっと旋回してこないとこのうえまで来れない形状になっています。
城下ののどかな庭園と異なり、戦国期のより実用的な城の縄張りを感じることができます。
本丸直上です。
広大な平地が広がっております。
ここにどんな館が存在していたのでしょうか?
いまからでは想像することしかできません。
古城探検家にとってこの城の存在意義は極めて貴重なようです。
この堀の形状、畝、土塁、堀切などみるべきところがたくさんあるようですが、素人には細かいことはわかりません。
ただ、寒い。とにかく寒い、今はただそれだけでございます。
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