Q:FRP防水樹脂にはチクソ性が付与されているものとされていないものがありますがどうちがいますか?
A:FRP素材屋さん馬渕です。
チクソ性・ようへん性が付与されているタイプは一番出荷量が多いタイプです。
弊社のFRP防水材料もそのタイプになります。
このタイプについては
かき混ぜる時は流動になり、
放置するとゲル化するというタイプです。
粘度と撹拌しやすさ、タレにくさというのは実は比例しません。
わかりづらいですね、例えば粘度が高い水あめを例に取れば、撹拌がとても大変です。
逆に同じように粘度が高いケチャップやマヨネーズの場合は混ぜるときに簡単にサクサク混ぜられます。
これは混ぜるときは流動体になっているからです。
放置すると分子が手をつなぐので形状が安定します。
つまり塗布後はたれにくくなるのです。
なぜこのような性能を付与するのか。ということですが、壁面に対し、水あめのような材料だと混ぜるのが大変になり、かつ壁面等で下に向かってタレてくるので、上の方がスカスカに、下の方に樹脂溜まりができてしまいます。
これがチクソ性なしタイプのFRP防水樹脂の特徴になります。
一方でチクソ性ありタイプのFRP防水樹脂のタイプは樹脂が安定するので、壁面でも所定膜厚がつけやすいというメリットがあります。
ではなぜチクソ性なしタイプなんかが存在するのかと申しますと
1.床面にレベリング性がでてフラットになりやすい
2.ガラスマット含浸が良く作業性が良好になる。
といったメリットがあります。
ロットがまとまればこちらのタイプをお出しすることも可能です。
おすすめはと問われれば、チクソ性ありタイプになります。
理由は
1.壁面でタレやすく樹脂溜まりができやすい。
2.チクソ性ありタイプでもかなり急ぐ場合を除き勝手にガラスに含浸していく。
といった理由からです。
私も800件以上防水工事をかつて行っておりましたが、ある一定温度、条件下において非常にキレイな防水層ができることがありました。
水をうったような。という感じのです。
これの原因がよくわかっておりませんでしたが、チクソ性と温度、塗布量、粘性、硬化剤量など条件が揃った際に見られたものです。
美観以外ほとんどメリットは無いかと思いますが、こうしたレベルを安定的にだせるようになるまでまだまだ修行がたらないと感じたものです。
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