FRP防水樹脂と通常樹脂の違いは?
Q:防水用樹脂と通常樹脂の違いはなんですか?
A:防水樹脂の通常樹脂との違いはいくつかあります。
家などのベランダに使われることがある防水樹脂ですが、
家など大きな構造体は見えない動きを繰り返しています。
つまり下地に動きがある。というのが船舶などとの大きな違いとなります。
◎防水樹脂は軟質樹脂
合板を繋いで下地を作った場合、この下地間(目地)で動きが発生し、樹脂が切れることがあります。
そのため防水樹脂は軟質改質材を用いて柔らかく作ってあります。
例えばクッキーとグミをイメージすれば、堅い方が強いのか?といえばそうではありませんよね。
柔らかいグミの方が伸びのちからには強いといえます。
◎防水樹脂は弱インパラ
また作業性を付与するためにパラフィンワックスの含有量が入っており、積層面が硬化したらすぐに上に乗って作業ができるようにしています。
そのためパラフィンワックスが入っております。
ただ、その上からトップコートを塗るので、通常のインパラ樹脂のようなパリパリに仕上げるとトップコートの剥がれを誘発する可能性もあります。
そのため作業はできるが、密着も良い。というバランスでパラフィンワックスの量をコントロールしています。
これをインパラ、ノンパラと比較する意味で弱インパラと呼ばれています。
◎防水樹脂はダレドメ効果あり
防水樹脂は水槽を作る要領が基本です。
そのため壁面施工がセットになります。
壁面施工時には樹脂が下にむかってタレないように肉持ち性がよくなければなりません。
そのため防水樹脂には壁面でも垂れにくい素材が入っております。
このように防水樹脂は通常の樹脂よりも割高ではありませすが、機能的に十分で非常に使い勝手が良いので是非おすすめしたい製品となります。
FRP素材屋さんでは台湾の防水樹脂、国産の防水樹脂、両方共同じくらい販売しております。