離型剤の塗布の順序は?塗布で重要なことは?
Q:お世話になります。
また、もう一つ教えてください。
頂いた離型ワックス(ボンリース)なのですが、
1、塗布&磨き上げてから乾燥→再塗布&磨き上げてから乾燥、、、の繰り返し、、、
なのか、
2、塗布&乾燥→磨き上げて再塗布&乾燥→磨き上げて再塗布&乾燥、、、の繰り返し、、、
なのかどちらがいいのでしょう?
ネットやFRPの指南書を漁ってるのですが乾燥をさせないといけないというのは理解できたのですが、どちらの方法もあるようなのでどちらがいいのかが分かりません。
ボンリースに限っては使った感じ1のように塗布後にすぐ に磨き上げると重たくて磨けないみたいなのですが、2のように乾燥後に磨くと楽に磨けます。。。
よろしくお願いします。
A:離型剤塗布において大事なことは以下の3点です。
1.完全に塗布されていること。
2.必要最低限の塗布量が均一にのっていること。
3.表面に離型材の余分な部分が残っていないこと。
といった部分です。
ですので過程はどうであれ以上の3点が満たされておれば問題ないという回答になります。
ではなぜその3点が重要かということを解説していきたいと思います。
1.完全に塗布されていること。
これは一番わかりやすく重要な案件です。
そのため複数工程に分けて塗布されるということになります。
抜けがあると型に食いつくからです。
凹 凸がある場合や、研磨した場合に於いては凹み面まで塗布されていることが重要です。
2.必要最低限の塗布量が均一に。
塗布量が多いと一見離型効果は高そうですが、
乾燥が不十分ですと離型効果により、ゲルコートを塗った際に弾いてしまうことがあります。
そのため後工程の均一性がでにくい可能性があります。
型に塗布するゲルコートが薄くなると次工程の樹脂中のスチレンにゲルコートが侵され、縮れ、リフティングなどが出るケースが多くなります。
3.余分な部分が残ってないこと。
あつぬりをして余分な部分が残っているとゲルコートにゴミが付着したり、デコボコができたりといった不具合がでます。
従いまして乾燥の順序は
どちらでも良いですが、以上の3点をきちんとクリアする必要があるという回答になります。
どうぞよろしくお願い致します。
FRP素材屋さん 馬渕