Q:鯉の池を防水したい。
鯉の池があるのですが、そこを防水しようとして御社のHPにいきつきました。
どのように施工したらいいでしょうか?材料とやり方を教えて下さい。
A:お問い合わせ頂き、ありがとうございました。
池の防水は単純なベランダよりもいろんなケースが想定され、該当のご質問にお答えするには膨大な量となってしまいます。
材料については
https://www.frpsozai.com/shop/shopdetail.html?brandcode=000000001876&search=&sort=
池セットをご利用ください。
施工方法について
一般論にて回答いたします。
◎下地工程
まずしっかり水抜きをしていただき、高圧洗浄機にてコケなどをできるかぎり除去してください。
水がたまるラインにマーキングしておきます。ここまでが防水ライン。
水が抜ける場合は、抜ける位置まで水位を落とせばそこが防水ラインとなります。ケース・バイ・ケースです。
◎下地処理
下地はカチコテSPなどの樹脂モルタルにて防水下地を作ります。
コテ等で簡単にならしてあげると後工程が楽になります。
岩の目地はポリウレタン系シーリング材で目地埋めをしてください。
ウレタンの湿気硬化型、ノンブリードタイプがベターです。
シリコンシーラントや、一部変性シリコンは硬化不良の原因となり、後の補修費用がかさばります。注意ください。
ノンブリードマックスをご利用ください。
◎プライマー
下地調整材がしっかり硬化したことを見計らい、
プライマーを塗布します。
0.2kg/㎡での塗布量ですが、(10㎡で2kg)池の場合あまり塗布量があてになりません。
薄塗りが基本です。
原液で塗ると下地が剥がれることがありますので、アセトンで希釈してください。20%程度まで
凹凸が激しい場合は、中長毛ローラーにて塗布してください。
プライマーの乾燥時間は30分程度ですが、凹凸が激しいと樹脂溜まりができやすく、長めに養生期間を取ったほうがベターです。
風を当てるのも効果的です。
◎樹脂工程
樹脂を下塗りするか否かですが、樹脂の下塗りは必要ありません。
この上を歩く際に、樹脂のベタツキで、下地調整材が剥がれることがあるためです。
ガラスマットを先にわりづけします。
豪快にちぎって行き、養生テープ等で仮固定します。
樹脂は硬化剤をやや多めに入れしっかりカクハンした後、樹脂を製作します。
ローラーについた樹脂をガラスマットの上におくと後は勝手に浸透していきますので、
塗布が重要になります。
塗布した場合、空気も一緒にローラーにて抜いていきます。
通常脱泡ローラーを使いますが、池の場合はローラーにて抜いていきます。
細かい気泡が抜けないケースが多々ありますが、それは無視して構いません。
大きい気泡のみを抜いていきます。
目地部などはちぎったマットでマシばりをしてください。
ちぎったマットは曲面に対して非常に馴染みが良いです。
工程としては、壁面、底面の順に施工していきます。
◎中塗り工程
底面の樹脂は透明な溶剤スチレンモノマーの溜りで硬化しにくいです。
そのため底面に風を送り込んであげると硬化が早くなります。
中塗りはトップコートを10-20%入れた樹脂に、硬化剤をやや多めに入れ、ローラーで塗布していきます。
硬化後は危険なバリなどをサンドペーパーで研磨していきます。
番手は30、40などのあら番手が良いでしょう。
◎トップコート
トップコートはグレーが多いと思います。
イソ系の高耐候性のものが良いでしょう。
塗布量は0.4kg/㎡です。≒10㎡で4kg
凹凸が激しい場合、やや多めに計算してください。
最初は岩とのカラーの違いに違和感があるかもしれませんが、1週間でコケが生えていい感じになりますのでご安心ください。
トップコートはつるつるのため最初と比べると圧倒的に掃除がしやすくなります。
底面をよく歩く場合は、骨材を入れてあげると滑り止めができます。
◎完成後
池の場合、スチレンガスを抜くため、水の入れ替えを3回ほどやっていただく必要があります。
ゴツゴツの岩などを上からおいても問題ありません。
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