石膏の特級、A級、B級の違いについて
Q:焼き石膏に特級、A級、B級等ありますが、これの違いを教えて下さい。
A:お問い合わせ頂き、ありがとうございました。
FRP素材屋さん馬渕です。
焼き石膏の特級、A級相当の違いは混水量の違いとなります。
例えば特級相当であれば混水量が65%程度
A級であれば70%B級であれば75%程度です。※ざっくりです。
水の量が少なければ石膏自体の密度が高くなり表層が緻密になります。
強度が高くなります。
ただ、混水量アップ品にメリットがないのか?というとそうでもなく、強度が低いということは
切削がしやすいということになります。
またわずかですが、膨張率が抑えられているというメリットもあります。
FRPの成形型においてはHS700のフレンズ石膏の性能がベターです。
混水量の調整で物性を変えることもできます。
混水量
小:強度高く
小:膨張率アップ
混水量
多:切削性高く
多:膨張率小
FRP素材屋さんの場合
◎一般焼き石膏 特ーA級相当
特級ーA級相当の
HS700フレンズ石膏
があります。
緻密な工業模型などは膨張率が問題を起こすことがあります。
例えば美術用の彫塑品などは多少の膨張は問題ありません。
しかし工業用模型で型が膨張すると問題になるケースがあります。
その場合は、工業模型用石膏をご利用ください。
◎工業模型用石膏
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膨張率0.07%と非常に精密な石膏です。通常品は0.15%程度
混水量も40%非常に少なく強度が高い特徴があります。
◎耐熱石膏
ガラス細工などの耐熱製品の石膏としては耐熱石膏が利用されます。
G-2石膏です。
耐熱のメカニズムとしては、
こちらは砂のような原料と石膏のつなぎが入っており、その比率は約70%が砂分という非常に耐熱製が高い石膏になります。
ガラス鋳造などに利用できるタイプです。
またアルミ合金などの鋳造にも使われます。