下地のゲルコートが縮れてしまう。ゲルコートの基準塗布量は?
Q:いつもお世話になりありがとうございます。
下地のクリアゲルコートの上にカーボンクロスをのせたのですが、
これが縮れてしまうので、困っております。
以前いただいた黒ゲルコートの場合は縮れが出ませんでした。
ゲルコートの基準塗布量を教えてください。
どうしたらよろしいでしょうか?
A:いつもお世話になりありがとうございます。
FRP素材屋さん馬渕です。
お問い合わせ頂き、ありがとうございました。
基準塗布量について
◎基準塗布量◎
ゲルコートの塗布量は0.4kg/平方メートルです。
見方を変えれば
1kgで2.5㎡分です。1回の膜厚は0.3-0.5mm厚になるようにしてください。
縮れの原因は、ゲルコート層が上樹脂の収縮に耐えきれずゲルコート樹脂ごと収縮している可能性があります。
トナー入りのゲルコートの場合、比重値が若干ですが高くなっているのでその影響が顕著に出ている可能性はあります。
また(問題のクリアゲルコート、問題がない黒ゲルコート)ゲルコート間の差ですが、本来同時期、同条件でないと本当の原因はわかりません。
お聞きした情報によると
原因は収縮の可能性が高いので以下の条件にて試してください。
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履歴をお調べしました所去年8月のクリアゲルと4月(お問い合わせ日時は4月)の
FRP樹脂で履歴が取れました。
いつもお世話になりありがとうございます。
今まで下記の方法ですべて解決しております。
解決策ですが、
2パターンあります。
プラン1:ゲルコート層の滑りを抑えるまたはゲルコート層の硬度を持たせる。
プラン2:上樹脂の硬化収縮を抑える。
具体的解決策
1.樹脂硬化速度を遅くして収縮を抑える
2.ガラス+樹脂の樹脂割合を下げて、硬化収縮を抑える※樹脂過多を避ける
3.ゲルコートの硬化は硬化したように見えて実は完全硬化しておりません。
硬度が徐々に上がっていくので、硬化時間を長くとる
4.前回注文分クリアゲルは8月です。これは夏用のため、現在の気温では硬化が相当遅いです。そのため硬化剤を多めに入れてしっかりと固めないと硬度がでるまで時間がかかります。
まだ柔らかい状態のゲルコートの上に、収縮がある樹脂を入れたために縮れにつながっているのです。
5.離型剤ワックスは塗布後、すぐにゲルを吹くと型浮きが激しくなります。
次回は5-6時間はしっかりと時間をとっていただいた方が型からの浮きが少なくなります。
6.離型剤を塗りすぎる、又は離型剤の拭き取りが不十分ですとゲルコートがはじきをおこし、滑りやすくなります。
はじきを起こすとゲルコート層に膜厚不均一が出ますので、そうなると問題が起きやすくなります。
といった方法が必要になります。