クライミングホールドをFRPで作りたいその1

◎お客様が当店に作製されたボルダリング用のクライミングホールドの実物を持ち込んでくれました。◎
それをFRP素材屋さんで評価して欲しいとのこと。

とても精巧にできておりますが、滑り止め機能が付与されていることが重要な気がしました。

☆FRP素材屋さん☆

素人目なのですが、売り物とほとんど変わらず、遜色のない物だと思います。

ただ表面の質感はやはり一番なめらかではあると思います。
 
メーカー品3種の中でいろいろ拝見しましたが、
一番手軽に対応作れそうなのは、軽石調の物だと思います。
 
①ザラザラ目のロック
これはベランダFRP防水のメーカーで砂と混ぜた樹脂を塗布する工法の仕上がりに非常によく似ています。
そこの工法は、トップコートに砂を混ぜて塗布する物です。
砂を混ぜたトップコートを塗布します。
 
今回の場合は、表面を軽く研磨してトップコートまたは樹脂に砂を混ぜて後から塗る方法です。
樹脂の塗布量よりも砂の径が大きいので、表面に凸凹がでてきて防滑効果を発揮します。
メーカー品との違いは
メーカー品の物は表面が発泡【細かい孔】しているのでとても軽くなっています。

発泡しているのにも関わらず非常に軽い素材です。

後から塗る方法ですと、以前もメールに書いたように、表面に凸型をいくつも作るものです。

原料は砂のため密度が高くなり、若干重くなると思います。
また質感は微妙に異なると思います。
表面に塗ると言うことは2層になるので、とれやすい可能性はあります。
 
 
②オレンジ、ブルー色のもの
他の二つは非常にたくさんの孔が空いており、表面のざらつきがあります。
こうした質感を作るには、乾燥収縮を作るといいのかな?
と思いました。
 
理論的には、樹脂にアセトンなど溶剤を多めに入れる事で、硬化後、塗布体積より大幅に収縮します。
収縮した部分が孔を作るという理論です。
 
問題点は、
収縮によって予定より大きな孔が出来る可能性があること。
強度が落ちる事
揮発性の溶剤の逃げ道を作る必要があること
などが考えられます。
 
③ブルー色のもの
多孔性の物の場合
石膏などで型取りをして、型の凸型のあなになる部分を残しつつ
型からFRP製品を取るという方法です。
 
④削られた部分というのは非常に石に近い質感を持っているのでグラインダーなどで研磨する
ただ、削るので、つるつるになりやすいです。
 
これらの方法があると思います。
細かい事はメーカーにも相談してみたいと思いますが、
メーカーも原料を作るだけの立場ですので、もしかすると効果的な反応が返ってこないこともあると思います。

 

ボルタリング用のクライミングホールドはメーカーさんがきっちりとした生産管理手法に乗っ取り作製しているものですので、自作される場合は、必ず自己責任にてお願いします。

またこちらでもいろいろ検討してみたいと思います。
 
よろしくお願い致します。
 

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