透明樹脂にパラフィンを入れたものが白化する現象について
Q:先日、ノンパラ透明FRPポリエステル樹脂とパラフィン、硬化剤を購入し、
次の2つのことを試してみました。
①ノンパラの樹脂を硬化させ、表面にパラフィンを入れた樹脂を乗せて硬化させたところ、
全体として白く濁ったものができてしまいました。
ノンパラが完全に硬化する前にインパラを乗せたのですが、それがいけなかったのでしょうか。
②インパラの樹脂のみを硬化させたところ、全体として白濁しただけでなく、
内部に小さな白いかたまりがたくさんできました。硬化前にしっかりと混ぜたのですが、
このようなものなのでしょうか。
ちなみに、パラフィン自体も白っぽい固まりのようなものがたくさん入っている状態です。
以上になりますが、ご回答をお願い いたします。
A:いつもお世話になりありがとうございます。
FRP素材屋さんです。
・白濁は表層のみでしょうか?内部にも見られますでしょうか?
・環境はどのような環境でしたでしょうか?
・写真をいただけるとより正確にわかると思います。
1.パラフィンの添加量は適正だったでしょうか?
樹脂量に対して3-5%です。表層のみですと、極めて微量になりますが、
この量が多いと白濁する可能性があります。<これはロウがスチレンに溶かし込んであるためで、
ロウ自体はご存知の通り白色しております。
2.外気温や素材の温度が低すぎるとロウ分が凝固する可能性もあります。
ただし、このロウ分は樹脂の硬化剤熱で溶けるのが一般的ですので、
低温で溶けなかった可能性もあります。
あらかじめパラフィンワックスの時点で湯煎等していただくと改善する可能性もあります。
外気温や素材、容器の温度を若干高めにしていただく と改善する可能性があります。
また気づいた点等ありましたら追加で情報をいただけると
より真因に到達できる可能性が出てくるかと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
FRP素材屋さん馬渕