一般樹脂と防水樹脂の違いはなんでしょうか?
Q:前回、
一般樹脂18リットル缶を注文して、池自作しましたが、
水漏れチェックをしましたが水が漏れます、
今回防水樹脂をを購入しましたが、一般樹脂と防水樹脂とは
防水が違いを教えていただけますか。
A:いつもお世話になりありがとうございます。
購入履歴が拾えました。
FRP素材屋さん馬渕です。
一般樹脂と防水樹脂の違いは防水性の違いではありません。
固定式の水槽、池などは一般樹脂で積層されるケースが多いです。
ではその違いはなんでしょうか。
その違いは
その違いは
1.樹脂の弾性率の違い
防水樹脂は住宅のベランダ等に使用されます。
家というのは非常に大きく、FRP防水の下地は合板をつなぎ合わせてつくります。
家というのは非常に大きく、FRP防水の下地は合板をつなぎ合わせてつくります。
この場合、合板の動きによりFRP層に応力がかかります。
これが硬質樹脂の場合応力に耐えきれず破断するケースがあります。
そこで弾性率の高い樹脂にすることでこの破断を抑えることが可能になります。
2.ダレドメの違い
防水樹脂は壁面に塗布する必要があります。
防水層の立ち上がり部分など
そのため壁面に塗ると垂れるケースがよくあります。
樹脂の中にダレドメ剤が豊富に入っていることにより、立ち上がり部分の樹脂が下に降りにくく
樹脂の厚みが薄くなりにくいという特徴があります。
樹脂の厚みが薄くなりにくいという特徴があります。
3.パラフィンワックスの有無
防水樹脂はパラフィンワックスが添加されておりますが、
インパラフィンとノンパラフィンの中間の性質をもちます。
密着製を高めるため、パラフィンががっつり入っておらず、
防水層上で作業する必要があるため、完全なノンパラフィンではないという仕様です。
つまり防水層の上で作業もできるが、密着も悪くない。という特性を持ちます。
硬質、防水樹脂いずれの場合も的確な施工をすれば問題なく加工ができます。
◎水漏れの補修方法◎
詳しくは”FRP素材屋さんの日記”の中に水槽の水漏れ補修についての概要がありますので、そちらを参考にしていただきたいです。
今回の水漏れですが、
水のレベルが下がりきるところまで放置してください。
下がりきって動かなくなったらそのポイントが漏水ポイントになります。
その部分だけガラスマットでパッチを当てて再度積層すれば漏水は止まります。
他にも質問項目がありましたら
FRP素材屋さんの日記に
約500件のQAをまとめてありますのでぜひご参考ください。
お問い合わせ頂き、ありがとうございました。
http://frp.blog.jp/
FRP素材屋さん馬渕