6.温泉ライダー立杉ヒルクライム2019 チームヒルクライム戦
さてみなさまこんにちは。
まぶちでございますよ。
○ラスト1kmの戦い
のこり1kmを切って、脚も心拍もすでにカラカラ。
はなから補給食、ドリンク類他重量物は下ろしてきております。
軽量化のために。
片道きっぷなんだ❢❢❢
どうやって残りをのりきるのでしょうか。
こころの中のマボールさんが問いかけます。
”まぶさん、やばか❢❢❢
これ以上、上げたらまた栂池んごたなるばい。
この直射日光もやばか。この直射日光がパワーを下げとるばい。
あんた補給もドリンクも一切もたんとにどうやって上げると❢❢❢”
”わかっとる!わかっとるばってん、
おいひといなら、そんでんよか、
ばってん
今日はチーム戦ばい、
M田さんやI藤さんも頑張っとるばい。
これがチーム戦ばい。
しょうもなか走りばしたら
M口さんやN本さんに顔向けできんばい❢❢❢
おいだけひとい、ここでのんびり日光浴!?
今日は太陽光がきもちよかねぇ・・・・♥
ってか
アホか!
そげなこつできるわけなかろうもん❢❢❢”
”そうは言うばってん、まぶさん、あんた普通のおっさんやなかね、
家ではただのゴリラよばれとるやなかね、
心拍190はおっさんの生存領域をとうに超えとるとよ❢❢❢
まさかあんた、またここで屍さらして恥かくと?”
”バカタレッ❢❢❢なんが屍ったい。
峠で死ねたら本望ばい。”
”あほやなかね❢❢❢
こがんとこで死なれたら迷惑ばい❢❢❢”
”バカタレェエエエ❢❢❢
おまんの青春はいつなんだよ❢❢❢
中学か❢❢❢
高校か???❢❢❢”
”おいの・・・・・
おいの・・・・・・・・
おいの青春は
今このときなんだよっ❢❢❢”
”おっさん遅っつ❢❢❢青春遅っ❢❢❢”
”やかましか❢❢❢”
というやり取りがあり、
(あるか❢❢❢)
やがて後ろからでてきた
前走の方にツキイチすることでパワーコントロールをしてもらいます。
パワーが下がってるときは我慢や、我慢するんや❢❢❢
このあと急に楽になるんだ。
勾配がアップダウンになるところで前に出ると風を受けて走ります。
”(ひいてくれてありがとう❢❢❢)
”(ひいてくれてありがとう❢❢❢)
後ろについて❢❢❢”
合図を送ります。
それでも出力は250W程度にまで下がってます。
上り区間だけを見れば10分程度なんでもっと行けると思いましたが、
出力が上がらない・・・・
出力が上がらない・・・・
しかし最後は限界まで
回して回してペースを上げていきます。
かつて、王滝チームヒルクライムで失速したとき、
”まぶちさんのちからは
こんなもんじゃないから。”
そう言われました。
チームメイトが信じてくれるのに、
自分が・・・
自分が信じられないでどうするんだ❢❢❢
まわせ、まわせ❢❢❢
最後まで❢❢❢
まわせ、まわせ❢❢❢
最後まで❢❢❢
削り出せ❢その一秒を❢❢
これはチーム戦、一人の戦いではないんだ。
そしてそのまま崩れるようにして頂上でゴール
しかしタイム計は無常にも26分27秒と表示がありました・・・・
なんとか22-23分台でまとめたい❢❢❢
そう思ってましたが、
まさかの敗戦・・・・・敗戦・・・・・
圧倒的敗戦・・・・
圧倒的ポツダム宣言・・・・
○レース後・・・
峠を下ると途中に休憩所が設けられておりそこにみんなが集まっていました。
おもてなしを受けます。
軽量化のためドリンク無補給だったのでドリンクをごくごく飲み干し、まんじゅうなど地元の食材をいただきました。
ありがとうございました。
M口さんに
”どうでしたか❢❢❢”
”どうでしたか❢❢❢”
聞くと
”がんばったけど6位やった”
とのこと。
”おめでとうございます❢❢❢”
いやしかしもっと上を目指していた可能性があるので複雑なところだと思います。
しかし表彰台はほぼ確定❢❢❢
それより
”M田さんが2位やったよ❢❢❢”
とのこと
オーレーシングでもこのM田さん、伊吹山でも53分台と常人離れしたタイムを叩き出してましたが、さらに上を行く、20分台❢❢❢まさかここまでとは❢❢❢
今回3人のチームではエースであったM田さん、
その重責を見事に果たしたようです。
I藤さんも大健闘したようです❢❢❢
唯一私がしょんぼりして
”すみません・・・・私26分27秒・・・・
でした”
いうと
I藤さんが
”まぶちさん、あれ4分遅れじゃないですか?”
”Why?”
つまり頂上の電光掲示板は最初の組からのスタートなので、頂上の時間というのは後から出発した我々にはわからないということになります。
そうか、各カテゴリ全員がおんなじ電光掲示板みてるもんね❢❢❢
(普通に考えればわかるだろ❢❢❢)
それでいくと22分27秒程度・・・・ということになります。
”MAJIDE・???”
(あほか❢❢❢
N本さんも合流しおしゃべりをしながら
”そろそろ降ろか❢❢❢”
ということでみんなで下ることに。
6月になったばかりの太陽が眩しく僕らを照らします。
みんなの笑顔もキラキラと輝いているようです。
○新緑サイクリング
帰りは小川のほとりをみんなでワイワイサイクリング。
N本さんはここから少しだけ離れた”小松”で勤務しているので、
今は北陸の名門チームバルバに所属してます。
それでもこうしてオーレーシングのジャージを着て一緒に走れたことがとてもうれしく思います。
石川県のことを聞くと、
手取川がにごりやすいこと。それは白山からの濁り水が合流すること。
といったことを教えてもらいました。
かつて上杉と織田家、柴田勝家が手取川で合戦をしております。
有名な手取川の戦い。
こっぴどく上杉にやられたのですが、それもこうした
地元ならではの地の利をいかした戦略だった可能性がありますね。
地元ならではの地の利をいかした戦略だった可能性がありますね。
標高が高い山々がせり出しているので、雨で一気に増水するのが特性らしいです。
なるほどなるほど。
ダム湖畔の道はアップダウンがありますが、深い緑色をたたえた湖畔は
静かに佇んでいます。
北陸に言えるのは、太平洋側に比べて急坂であること。
そのため山間に集落が発達せず、山か平地かというように二極化しているようです。
白山市はあの白山の麓にあり、空気が澄んでいるとその全貌がよく見えること
この北陸の地でこうしてまたサイクリングができるのが嬉しいですね❢❢❢
○つがのの大杉
山中温泉に戻る前に、とてつもなく巨大な森がありました。
これが栢野の大杉とよばれている石川県屈指の大杉のよう。
N本さんが止まって案内してくれました。
樹齢なんと2,300年
すごい・・・・・・
大木が数本社叢となって森のように形作っています。
あんまりこのクラスですと弱ってさわれないんですが、樹勢も旺盛で
触ることもできます。水々しい樹皮からは生命力が大地から登ってきているようです。
対面の団子屋さんもいい感じ。
それにしても家々が岐阜と違っているのでとてもおもしろいですね。
樹齢2300年の木です。
2300はいいすぎな気がしますが、
1000年は超えているでしょう。
はるか古代からここにあるんですね。
やがて山中を駆け下りると山中温泉に戻ってきました。
○レース後のお楽しみ
レース後、もてなしがあるので、団子とコロッケを食べました。
にこやかなみんなの笑顔とは裏腹に、
みんな極限まで体を絞ってきているというそんな感じがありましたね。
M田さんは腕の内側まで血管が浮き出てました。
まずは外側から血管がでてきてこれが進むと内側血管がでてきます。
一流のボディビルダーは腕の血管で体脂肪率が予測できるといいます。
どうも3kg減ということでもともとの軽量に加えさらにパワーアップしたようです。
いずれ大きく名をのこす選手になりそう❢❢❢
I藤さんも体重の余地がまだまだあるので更に強くなりそう。
オーレーシング前途有望な若手が育っています❢❢❢
○おもてなし
おもてなしは
みんなで美味しくいただきました。
極限まで絞りきったスポンジが水をすうかのように。
数ヶ月ぶりの揚げ物はほんとにサクサク、
いや、もっとこう、サックサックして美味しかったです。
(どっちでもいいわ❢❢❢)
(どっちでもいいわ❢❢❢)
油が心にしみましたねぇ・・・・・
”揚げ物は麻薬やなぁ・・・”
”ラードが染みるぅううう”
”さぁ、胴上げ胴上げ❢❢❢
M口さん、M田さん胴上げ胴上げ”
”胴上げ胴上げ❢❢❢”
とか引越しおばさんのように言ってましたら
”やめてくれ(笑)”
言われましたよね。
(あたりまえだバカッ❢❢❢)
チーム戦の重圧から開放され、あとは胴上げをするだけ、
この大戦果がとにかく嬉しかったですねぇ。
やがて、中央の所に張り紙が張られたくさんの選手が集まってきてました・・・・
そしてリザルトが発表されたようです・・・