1.木工機械展2021に行ってきたよ。
どうもこんにちは。
まぶちでございます。
木工機械展
今日は木工機械展に行ってきた内容について日記を書いていきたいと思います。
木曜から日曜までやっております。
2年に一回開催され、地元名古屋にて展示会があります。
東京や大阪のみ開催ねー♥
という通称
【名古屋飛ばし】
のパターンが多い中、
名古屋のみ。
という一風変わった展示会になります。
なんかちょっと嬉しいですよね。
あっ、ちなみに岐阜県民は名古屋のこと地元だと(勝手に)思ってますからね。
私も長崎に住んでたときは、岐阜いうと、
”えっどこ?群馬の近く”
とか
”えっどこ?富士山の横?”
とか、さんざん言われ、岐阜の人気の無さ、知名度の低さにガクゼンとし、
しまいには
”名古屋の方から来た。”
言ってましたんで。
このエリアというのは、実は木工の最先端地域になります。
1.合板エリア
名古屋が合板メーカーの集積地であったこと。
2.機械エリア
木工機械メーカーの多くが浜松を中心とした静岡地域に集中しております。
3.木工産地
我々岐阜県の飛騨地域は、昔から伝統的な木工産地として名高い地域です。
飛騨産業、柏木工、日進木工などとても優良な家具屋さんがあり他にも技術に優れた加工屋さんが集積しています。
4.キッチンメーカー産地
代表的なLIXIL社ですと群馬、埼玉、そして可児(岐阜)にあります。
タカラスタンダード社ですと全国20工場もあるなか(すごいな。)11工場が中部近辺に集約しています。
トクラス(旧ヤマハリビングテック)社の本拠はもともと浜松です。
5.代表的化粧板メーカー産地
化粧板に関していうと、化粧板業界のガリバーことアイカ工業があります。
もう強すぎてどのくらい強いかというと、全盛期のメッシくらいの強さがあるアイカ工業を始め
さらに、イビケン社、日本デコラックス社と中部近辺でほぼ日本のシェアを全部網羅しています。
つまり名古屋はこのような木工、製材、家具の最先端地域といっても過言ではありません。
入り口の2号館はまず平安鉄工(平安コーポレーション)のブースがあります。
平安ボーリングマシンです。
ボーリングマシンは、NCルーターとよく似ているのですが、ボーリング(穴あけ)が得意な機械で、
送り速度などが高速であること。
多軸で一変に穴を開けられること。
重切削ではなく高速さが特徴。
という機械です。
平安の特徴は剛性が高く切削面にビビリがでずらく、故障しにくい。
という機械であり、ハイエンドに位置します。
トマト工業にあるER231PのNCルーターも、故障知らずで極めて頑丈、頑健な機械です。
我々のは初期のころのモデルなので、オイル種類がマシン油、タービン油、グリスなど6種くらい必要でしたが、
現在のモデルは一括自動給油が可能となっているので、ほぼメンテナンスフリーとなっています。
FANUC制御をベースとしたheianPROという操作画面
ボーリングマシンの特徴として、現場でキャビネット部材等を加工するのがやりやすいように、あらかじめテンプレートのようなものが
設定されており、現場では穴の位置をいれたりするだけでかんたんに加工が開始できるものが多いようです。
操作感なども実機でみれるのがこの展示会の特徴ですね。
山本ビニターは、どちらかというと木工業界でも変わった立ち位置の企業です。
高周波などをつかった医療機器の製造も手掛けております。
一瞬で硬化する高周波接着機が特徴なのですが、今回この銘木のソリ防止プレスを実演していました。
これは、サイディングとよばれる窯業外壁の出隅(角)の接着装置です。
セーレン社のインクジェットサービスです。
セーレンという会社は繊維関係だったと記憶しているのですが、新しい分野への展開ということでしょうか。
インクジェットによるフローリングや、小口印刷を展示されていました。
小口印刷がとても高いレベルで、小口貼りという異種材料を貼ってしまうと、面材との一体感がなくなってしまいます。
しかしこの印刷によりより自然な感じで印刷ができればとても可能性が開けると思いました。
とてもおもしろい技術です。
さて、キクカワコーポレーションの超大型の断面加工機です。
丸太からこうして柱材を切り出す加工機です。
木工機械が面白いのは、こうした信じられないくらい巨大な加工をする。ということです。
巨大な機械、ロボット、メカこういうワクワクする瞬間があるのです。
木工に関わるメーカーさんや商社さんは、とにかく自社の機械が大好きなのです。
給料や待遇でいえばもっとよい業界はあると思います。
しかしこうした自社で取り扱う機械が大好きでお客さんの笑顔に貢献できる。
こんな人が多いです。だから展示会もみんなニコニコしてますね。
学校で工作とかあったじゃないですか。
極論アレの大人版ですから。
(怒られるわ!!)
我々もこうした人達と取引ができるのが本当に嬉しいのです。
大ベストセラー嫌われる勇気では、【幸せ】のもっとも重要な定義を【貢献感】としています。
お客さんの笑顔に貢献し、大好きな大人の工作に関われる。これって本質的にはとても幸せなことなのかもしれません。
アミテック社のパネルソーです。
従来パネルソーを出すメーカーは代表的な2社くらいしかなかったのですが、アミテック社そして後述の弥栄鉄工社も出してきました。
一応ポップに
体験したら絶対わかる!目玉飛び出る?
新しい世界を体験してみませんか?
もう体験してみない理由がありません。
目玉がけん玉みたいに飛び出てますからね。
ファナック≒黄色
だとしたら
木工では
アミテック≒赤色ですよね。
みんな赤いジャケットきてました。
ランニングソーではかなり好評を得ているメーカーですので、今後ランニングソーの追加設備でという話になるかもしれませんね。
QRコードで機械を動かす。こんなイメージです。
トマト工業が使っている機種とよく似ていますが、完成度が高いのでどうしても似てくるのかもしれません。
操作盤はタッチパネル方式を採用しています。
この辺りは展示会で実機を触ると、よりわかりやすいんではないかと思いました。
自社がどの機械が使いやすいか比較検討ができる機会というのはめったに無いので、とても貴重です。
この展示会を含めいろんな人からずっとヒアリングをしてきましたので、
そして国内企業、海外企業を含め木工工業がどのような方向性にむかっているのかもお話してきたいと思います。