なぜ最新鋭の設備が必要か。
さてみなさまこんにちは
特殊干物洗濯課の
まぶちでございますよ。
(なんだ干物洗濯てバカッ❢❢)
今日はすこし真面目な話をしたいと思います。
なぜ最新鋭の設備が必要か。
緊急事態宣言が解除され、ようやくお客さんの来社が増加しつつあり、嬉しく思います。
先日お客様が遠方より来社され、我々の設備が新しいことにびっくりされていました。
事実我々、毎年かなりの額の設備投資をしております。
会社によっては利益を出すと法人税がかかるので、節税という手法で利益を圧縮するケースがあります。
しかし我々は決算期に車をかったり、経費化したりといった節税は一切やりません。
交際費も5,000円という期があったくらいです。年間ですよ。
日々の改善活動で地道にためたお金を全部設備投資に突っ込んでる。
そんな会社なんです。
なぜそう思うのか。
結論からいうと、
中国などに流れた仕事と雇用を日本に取り戻すため
と定義しています。
とはいえこれは非常にハードルが高いです。
困難は分割せよ。
ということわざがありますが、3mのハードルはいきなり飛び越えることはできません。
しかし最終的にそれを飛び越えるのに、1個づつ階段を積み上げている。その状況にあります。
我々が行っているのはまだこの階段を積み上げている段階にすぎないことをまずもって共有したいと思います。
長期的目線にたって戦略を構築していく必要がありそうです。
中国製造業との戦い
これは私たちの悲願ともいうべき問題だと捉えています。
小学生の頃はまわりのほとんどの家庭が自営業であり、製造業も多くありました。
みんな自分の仕事や家の仕事に誇りをもって働いていました。
しかしバブル期、不況期を経て、ほとんどの仕事は海外、とくに中国に移ってしまったと言っても過言ではありません。
今100円均一にある商品の殆どはかつて日本で作ってきました。
しかしそれをいま日本で作っている会社はどれだけあるでしょうか。
我々日本人は中国に仕事を移管し続けてきた。
といえるとおもいます。
しかしそれで本当に心が豊かになったのでしょうか。
移管の経緯
数年前、ある商社B社さんから相談がありました。
B社がおさめているメーカーA社からユニットの外壁材を製造するのに、あまりに不良が多いので国内製造に切り替えたい。
ということでした。
数社でユニットチームを組み
よし日本でやるぞ!!ということで怪気炎をあげました。
数社集まって何度も何度も会談を重ね、我々はパネルの貼合、切削について担当、加工の可否、見積もりについて動きました。
3ヶ月くらいたってようやく全部の目処が立ったということでB社がメーカーA社に見積もりを持っていきました。
意気揚々としていたと思います。
製品代を日本でやったらこれだけかかりますよ。
と連絡をしにいきました。
自信がある価格であったと思います。
しかし、その後ぱったり連絡がなかったので、その後どうなったかを確認したところ驚愕の事実が判明しました。
我々4社程度が関わったプロジェクトだったんですが、【中国品のほうが安い】という結論に達しました。
これはよくある話なので別にびっくりはしませんでした。
しかし、
いやいやいや、ちょっとまってください。輸送代やら不良品の交換費用やら、海外とのやりとり全部ひっくるめての日本移管なんでしょ。
と問うたところ
その価格なのですが、鉄板と、スチロールの積層品だったんですが、輸送代やら中国での全部ひっくるめての価格よりも
日本で調達する材料代のほうが高かったということです。
中国の製品代のほうが、日本で調達する材料代よりやすかったんです。
加工賃なんかでるはずもありません。
つまりどう頑張っても中国品には最初から勝てなかった。という結論に達します。
中国の闇
中国は変動相場制ではなく、ドルペック制、つぎに管理変動相場制をとっており、
中国共産党が為替レートを決めるという方式をとっております。
もんのすごくきな臭いですよね。
一応建前としては、管理変動相場制ということで、変動相場ですよ。とうたっているのですが、それを信じる人はだれもいないでしょう。
この方式によると、共産党が自由に為替レートを決定できる。ということです。
輸出を強化したい場合、自国の為替レートを自由に操作できるので極論安売りが可能になるのです。
人民元をジャンジャン刷って、市中にばらまけば元が安くなります。
その歪みは、インフレーションを起こすはずです。
今話題の中国不動産の高騰ももしかするとこうした部分が影響しているのではないでしょうか。
安売りが可能になるので、ガンガン海外にものを売ることができ、結果として量産効果でさらに安くできる。
というのが彼らの手法です。
もしこれがスポーツの世界であったらどうでしょうか。
ボクシングで、一人だけナックルつけてるようなものです。
サッカーで、一人だけゴールが大きいようなものです。
これがビジネス、特に海外との製造業の関わりになります。
我々インドネシアでも製造をしているのですが、そのインドネシアと中国との違いは、
中国は圧倒的な人口ボリュームを生かして全ての加工ができます。
インドネシアの場合、我々バンダーランプーン市という都市で製造してるのですが、金型や、樹脂成形といった基礎産業がないため
賃金は安いものの、協業ができず最終製品までの製品ができなかったり、品質が悪かったり納期がかかったりします。
しかし中国の場合、輸出が好調なため、基礎産業が発達してきております。
それに伴い一部粗悪ではあるものの、それらを生み出す機械の製造もできるようになってきております。
マザーマシンと呼ばれる、機械をつくる機械まで作れるようになってきています。
敵に塩を送るといいますが、日本は長い長い不況期を経て、これをやってきたのではないだろうか。
と思うのです。
我々は中国に輸出はできないまでも、せめて国内の製品については、きちんと国内で作れるようになりたい。
そう思うのです。
笑顔を作る工場にしよう。
これが我々の経営理念ですが、
将来中国企業の下請けとして働く日本の製造業は見たくはありません。
中国などある意味チートを使って戦う国と同じ土俵で戦うために、
今から極限まで生産性を上げる事。
ITデジタルの力で極限まで省力化、効率化をはかり、
日本伝統の現場のちからで、彼らと戦おうとしているのです。