美濃古城山・鉈尾山城へ行こう!古城探検第30弾・第3回

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第1回はこちら

さて、今回第三回です。今回挑戦しているのはコレ。

中濃最大級の大山城鉈尾山城でございます。

中濃東部地域を見渡す古城山標高437mに築かれた、大山城で小倉山城が築かれるまで、この美濃地域、北陸、郡上方面への押さえとして鎮座していたとされる山城でございます。

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さて古城探検第3回目でございますが、

相変わらず古城山を探索しております。

勾配はそれほどなく、道幅も広いので大変歩きやすいです。

小川ジャンプアトラクション

谷ジャンプアトラクション

そして

アスレチックアトラクション

を越えて上に向かっています。

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標高が上がってきたのか林間から景色が見えるようになってきました。

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巨大な岩盤が見えます。

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道はなだらかに奥に続いています。

今年は寒いですが、それでも降り注ぐ日光には感謝せざるを得ません。

気温は7℃くらいでしょうか。
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まるで
心が踊りだすような木の階段です。

こうして汗をかいて
まぁ半分はヒートテック的なシャツのおかげではありますが、

それでも日光を浴びてヒノキの林をとおるとそれだけで日頃のストレスも解消するってものです。

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不意にあたりが明るくなってきました。

コレはっ!という経験則で、走り出します。

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なんと展望台がみえるではありませんか!

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頂上に
着いたと勘違いして走りだす2人

まだ、到着には速いはず…

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ここで解説をしたいと思います。

上の写真で中央にこんもりしているところが小倉山城です。

その麓に町が広がっていますが、これが美濃町です。
なだらかな傾斜のついた丘全体に広がっています。

小倉山城は
古城山の尾根筋から来ていることがよくわかります。
尾根筋の突端が小倉山城であり、もともとこの鉈尾山城の出丸的な形だったと思われます。

北側、西側は長良川の天然の堀

そして東側がこの古城山や松鞍山といった大山があるため南面に町を築き、これも含めて防御陣地としたのでしょう。

ランチェスター戦略に代表される

弱者の戦略

または、孫子の戦略に共通するのは、

少軍が大軍に対している場合、

”多数の軍でもって少数の軍に当たる”

と言う事です。

?????

だと思います。

そもそもこちらが小軍なのに、大軍の少数の軍にどうやってあたるのか?

という疑問が当然湧いてでてくるわけですが、

かの信長の桶狭間の戦いは、間延びしきった今川よしもとの本陣に、信長直轄の精鋭2,500を全騎当てることで

これに勝利しています。

これは数の理でいくと、総数は当然今川の方が多いですが、地形は狭隘で今川よしもとの周辺は手薄になっていました。

そこに対して信長は全軍をあてることで

そのエリアに対しては、数的強者を創りだした。”

というワケです。

つまり、この山城という部分に置きかえては、

北面、東面、西面、南面全面から責められる形状の場合、

敵の4軍に対して自軍1軍で圧倒的数的不利が発生してしまいます。

しかしながら、

北面、西面を長良川の天然の堀

東面を山

に囲まれれば、敵の進行方向を

南面のみに集中できます。

そうすると敵はここに1軍しかあてられないため、

数的な優位を活かすことが出来ません。

敵の1軍対、自軍1軍で数的不利が緩和されます。

 

これが山城の縄張りであり、構造的優位性を作り出す仕組みです。

さらに、敵の一軍に対して、4方向から敵を囲い込むような形状の場合、

これを虎口といい、

敵軍から見るとあたかも

虎の口に手をいれるような感覚になります。

その場合敵軍1軍に対して、自軍は4軍をもって当たることができ、

数的優位により各個撃破、ひいては戦略的勝利につながるというわけです。

これが大軍に対して戦うということです。

エリアを絞って、各個撃破する。

楠木正成公から続く、この日本史の戦略は

中小企業にとって一番大切な経営戦略にもつながります。

 

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さて、こちらは

大矢田渓谷、
片知渓谷方面。

ここ美濃は渓谷があり、大変紅葉のきれいな場所としても有名です。 

今年の紅葉シーズンも自転車で紅葉を見に来ています。

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このグランドをはさんで左右に尾根筋が広がっています。

グランドを抱かえるような格好で位置するこの山城は防御陣地に適しているということがわかると思います。
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真下にはいま来たグランドが広がっています。
この曽代地区が旧城下であったろうことは想像にかたくありません。

もし小倉山城とこの古城山がつながっていたとすれば、長良川が旧城下のフタの役割をすることで

町全体を川と山がすっぽりとおおいこみ、さらには出丸を利用してこの狭隘の地で北陸や郡上へ抜ける敵を足止めすることが容易です。

ちょうど美濃橋のあたりは非常に道幅が狭くなっており、ここを抑えることができるからです。

現在は国道によって小倉山‐古城山間の尾根筋がぶった切られていますが、これが堀切で合った可能性もあり、

またはここが関所的な役割を果たしていた可能性もあります。

そうしたことがこの写真からうかがえると思います。

岐阜など南面から来た敵はこの古城山もしくは小倉山城などの出丸郡で容易に発見することが出来ます。

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養老山脈や伊吹山がみえます。

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変な踊りで大笑い。

 

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さて、この出丸をでて東に向かう道がありますので、ここからさらに登っていきます。

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振り返ってパチリ。

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さて、この位置からとった古城山です。

ここまで約1km、ここから約1kmあります。

いまいる展望台というのは、古城山とは別の山であり、ここから少し下って古城山の本丸に向けて

さらに勾配をあがっていく必要があるのです。

ここは副出丸であり、ここから山を少し下ってさらに急勾配を登っていく必要があります。

みんなの士気が心配ですが、まだまだ行けそうな気がします。
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古城山、鉈尾山城編・第4回に続く

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