乗鞍登山に行こう 夏の終りにその2

毎年乗鞍に行き、そして自転車なり登山を体験しています。
高校球児が甲子園で夏をおわらせるように

ここに行かないと私の夏は終わらないんです。
(どんなたとえだ❢)


さて、体調がすぐれない嫁さんと畳平を出発し、30分後、

肩の小屋という途中に小屋があります。

ここでは、軽食やトイレ、休憩場があり休憩することができます。

ここを一つのポイントとして急登していく必要があります。



ここから直上りしていくわけですが、道ががれている。斜度がきつくなる。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 乗鞍岳-1024x659.jpg

ということで乗鞍登山のきついポイント


ここから肩の小屋口バス停には15分で降りることができます。

お店の人に
”ここから降りることができますか?”

聞くと



”降りれるよ!ただ、ここまできたんなら、

絶対登ったほうがいい。絶対登ったほうがいいよ。”




言われました。


肩の小屋から肩の小屋口へ降りるコースがあります。

ここから行けば13時のバスに乗れます。


上るか、降りるか。


そこで嫁さんに聞くと


”がんばって見る。”



ということなのでゆっくりとのぼっていくことに。

まずは蚕玉岳をめざしていきます。



肩の小屋からの直登はハイキングではなく、登山になります。
ゴロゴロした溶岩石の中を歩いていきます。

これまで天国のような様相は一変し、地獄ともとれる岩石の中をあるいていきます。

ここは溶岩石のような岩がゴロゴロしており、上りずらいポイント

斜度はかなりきつくなります。

のぼってきた足跡がわかります。

正面に見えてるのが摩利支天岳です。
途中のバス停にも摩利支天とありますが、関係あるのでしょうか。


肩の小屋から頂上までは50分かかります。

標高が高い3000mのポイントなので息が切れやすくなります。

酸素濃度はおよそ70%

乗鞍スカイラインヒルクライムでも酸素濃度と比例するようにパワーが落ちていきます。
我々サイクリストは酸欠状態に耐制があるのですが、嫁さんはかなりきつそう。


それでもがれ場をゆっくり、ゆっくり一歩一歩のぼっていきます。

この自分との対話こそが登山の魅力でしょうか。


雲が定期的に覆い、一気に湿度が上昇します。

体温を一斉に奪い始めるので

売店で買ったカッパを着込みます。

雲のど真ん中に入ったようで、風とともに雲が移動していきます。

いくつかのポイントをこえようやく最初のピークに達します。

蚕玉岳(こだまだけ)です。

蚕玉岳に上ると池が見え、幻想的な雰囲気を帯びてきます。
権現池です。


わずか数分で雲がかかったり晴れ間が見えてきたりします。

標高は2980m

ここから正面に見える剣が峰をめざして歩きます。

蚕玉岳に入ったことでカルデラの外周を歩いていることになります。




登ってきた尾根はそれぞれ小ピークとなって先程の池を囲んでいます。

頂上付近は煉瓦色になっていますが、その部分を歩いています。

すでに高山植物も生息できない場所なんでしょうか。

頂上に売店があり、ここで焼き芋を購入

午後1時くらいでしたが、お店の人が

【これから降りそうなんで、店じまい店じまい】

おっしゃられていました。

急いで山頂に向かうことに。

頂上はこの世の雲を全部あつめたかのようなドンぐもり


雨男なのでしょうがないですね。

あたりを分厚い雲が覆うなかで、3026mの頂上に立ちます。

嫁さんの健闘を称えるとどうも気分がすぐれないよう。

高山特有の症状でしょうか。


降りていくと、雲がはれてきました。

下ると徐々に晴れ間が見えてきます。

わずか10分できれいに見えてきました。

大日岳もみえています。

巨大な窪地となっておりここが火山口だったことがわかります。


ハイマツや高山植物が草原を形作っています。

黒と白の鳥がさえずり飛び回っています。

紫色の桔梗が風になびいています。

帰りは信じられないくらい楽ですよね。

肩の小屋まで降りていくと、息を呑む美しさの主峰が雲間から姿をあらわれました。

剣ヶ峰、蚕玉岳(こだまだけ)、朝日岳

薄っすらと乗鞍大雪渓が見えています。

スキーをやっていました。


乗鞍エコーラインがハイマツ林の間をぬっています。

時折自転車がこの草原をかけぬけていきます。


不消ガ池

どうも、いくつものカルデラ火山口が点在しているような不思議な地形です。

○絶景の本質○

人はなぜ絶景というものを求めるのか。

そして綺麗だと認識するのか。



いつしかそんなことを考えています。


前にこの絶景をみたときに思ったこと。

それは頭の中の【天国】とイメージが完全に一致しました。


花が咲いており、草原の中、あたりには遮るものがなにもない空間

それが天国です。

もしかすると天国はこんな場所だったのではないか。

我々は絶景をみることでもしかしたら【天国を思い出しているのではないか。】

そんなことを思いました。


鶴ヶ池経由で回ってきてもよいのですが、嫁さんが最短距離がいいということで花畑経由で畳平に戻ってきました。
こちらのコース近いですが、ただし高低差が多少あります。


ちょうどバス発着の25分前に畳平に帰着
お土産Shopにいきました。


銀嶺荘という素敵な名前のお店で乗鞍ソフトをいただきます。
3年ぶり?くらいかな。

晴れ間がみえていたお花畑には濃い雲がかかりはじめていました。

お花畑を眺めて15時05分のバスに

11時05分にスタートし、14時40分に畳平に到着しました。

3時間35分の登山時間になります。


ここからバスに揺られて外界まで降りていきます。

バスの登山時間は50分程度
乗鞍マウンテンサイクリング優勝者のタイムも50分ちょっとです・・・・


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