ド田舎ロケット26
間が空いてしまいましたが、ドイナカロケットの続きを書いていきたいと思います。
○メンタルの重要性
設計から開発、製造そして販売までを
インターン生とたった二人の商品開発部、6ヶ月間で行うというシャワールーム事業
この事業において最も我々を苦しめたのは外野の声でした。
ご丁寧に
ここが悪いあそこが悪い。だからダメなんだ。
ということを忠告してくる方々の天の声です。
それは我々の
メンタルにズシーンズシーンと楔を打ち込んでくるようなものでした。
疑心暗鬼を生ず。
といいますが、100点は取れない。
ことを最初の出発点にしないと商品開発などは難しいと思います。
○初号機
最初の初号機はいまから考えるとそれはそれはひどいものでした。
そしてそんなことは開発している我々が一番よく知っていることでした。
具体的には、
床が塗装品だったので施工工数がかかる。
床が重すぎて移動に適さない。
ドアの立て付けが悪い。
ドアがタレてくる。
天井が激しく黄変する。
外壁の工数が多い。
等々です。
とんでもない数の不具合を内包していました。
しかしこれだけ巨大な製品を作ろうということですので
どれだけ脳内でシミュレーションしたとしても100点を取るのは不可能でしょう。
しかしながらそれをもって
”その商品は悪い”
”その商品は悪い”
と言えるでしょうか。
私はそうは思いません。
失敗は成功のもと
七転び八起き
いろんな言葉がありますが、
なにかを成そうとするとき、かならず失敗はついて回るものだと実感しました。
まだ頂上も見えない山をひたすら歩くような感覚です。
アレがだめ、コレがだめ。
そんな声はオーバーハングした岩壁を登ろうとしている我々にとって、
下の方から
”こっち来い・・・こっち来い・・・・”
”こっち来い・・・こっち来い・・・・”
という夢遊病者のうめきに聞こえました。
そしてその声を聞くたび、
下の方に下のほうに引きずりこまれるかのようでした・・・