2017年1月5日 / 最終更新日 : 2023年3月23日 rpxfn670 各種施工方法 FRPと塩ビ、シリコンとの相性は?必要なシーラー、プライマーはあるの? Q:FRPを塩ビ(塩化ビニル樹脂)の配管にくっつけたいのですが、可能ですか?処理は必要ですか?プライマーは? A:FRP素材屋さんです。 お問い合わせ頂き、ありがとうございました。 基本的に塩ビ樹脂に関しては密着製は良い方です。 上記タンクはFRP樹脂を両面にコーティングした1品ものですが、 配管は全て既存の塩ビ管を利用しています。 塩ビの処理は研磨処理だけです。 なぜ、研磨をするかといいますと 接着方法については3種類考えられるからです。 以下は完全に私見ですので、公式見解とは違いますが経験則からいくと以下の3つに分類されます。 1.化学的密着法 物質同士の化学的反応により密着するもの 2.熱溶着法 熱で溶かして固化する過程で密着するもの 3.物理的密着法 物理的に密着する方法 この場合、研磨は3番に当たります。 また1番のように接着剤を塗布すると仮定すると、研磨で凹凸をつけて接地面積を増やしたほうが密着力が上がるのがわかると思います。 もう一つは、凹凸の中に液状樹脂が入り込むことでアンカー効果を生み出し密着するというものです。 これはレゴブロックなどをイメージするとわかりやすいと思います。 FRPは塩ビとは相性は良い方ですので、こうした接着方法がとられます。 逆に相性が悪い素材として シリコン PP(ポリプロピレン) PE (ポリエチレン) が挙げられます。 これらの密着は注意するようにしてください。 例えばPPなどは接着剤のフタなどに使われています。 いろんな物が付着できるとされる接着剤のフタに普通の樹脂を使うとくっついてしまいますよね。 このようにPP、PEといった素材はFRPだけでなくあらゆるものが付着しない素材なのです。 例外的に素材にタルクなどを添加したり、コロナ放電処理をしたりして付着性を上げているものもあります。 関連記事 コメントを残す コメントをキャンセルメールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目ですコメント ※ 名前 ※ メール ※ サイト 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。 email confirm* post date* 日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)