FRPでできた大型のボックスが破れました。補修したいです。どうしたら良いですか?
Q:FRPでできた大型のボックスが破れています。
これをFRP素材屋さんの材料で補修したいのですが、どれが良いでしょうか?
また施工方法を聞きたいです。
A:いつもお世話になりありがとうございます。
FRP素材屋さん馬渕です。
破れた物の詳細はわかりませんので、一般論として解答いたします。
そんなに大きくない場所であればサンキューセットやチャレンジセットでも十分行けると思います。
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それぞれ
ガンバリセット 2.6㎡×1層
チャレンジセット 0.78㎡×1層
サンキューセット 2.6㎡×1層
の施工がそれぞれできます。
手順ですが、
◎ボックスの破れの補修手順◎
まずちぎれた表面にテープを貼ります。
もしはみ出すようであればペーパーで削っておいてください。
裏側もペーパーで研磨してください。
理由は2つ
1.バリがあるとFRPが密着せず強度が出ません。
2.バリがあると空気抜きが大変になり、施工性が落ちます。
3.表面にワックスその他油分が乗っている場合、後工程のFRPの密着力が落ちてしまいます。この離型成分を研磨で落としてあげることができます。
研磨工程は非常に重要になります。
裏からちぎったマットを作り、樹脂を含浸させていきます。
塗布ローラーなどでしっかりと空気抜きをします。
#450のガラスマット1マイで0.8-1.0mm厚となりますので、
想定される厚みになるまでマットを重ねて行ってください。
一度に重ねて樹脂を含浸できるのは多くて3枚くらいまでです。
あまり厚い層にすると脱泡作業に時間がかかるのと
硬化熱収縮が起こり、成形品に反りや歪みが出たりします。
ものによっては裏からバックアップ剤を入れて反りを防止したりします。
表面に予め貼ってあったテープを取り、はみ出た樹脂、ガラスマットを研磨して落としてください。
塗装の前にはきちんと細かい番手で研磨を入れると補修痕が目立ちにくくなります。
塗装の番手ですが、通常の車用などの塗料は非常に綺麗に仕上がる反面膜厚がうすいので最終の研磨番手は落として上げる必要があります。
どうぞよろしくお願い致します。
FRP素材屋さん 馬渕