FRP防水のベランダ下地の勾配の作り方

Q:FRP素材屋さんこんにちは。

私○○県で大工工務店をしているものですが、
どこに聞いていいかわからず、こちらのホームページが異常に知識量が豊富そうなので
FRP防水の下地について質問したいです。

防水下地については、勾配をドレン排水一箇所に落とす方法と溝を作って落とす方法の2種類があります。

どちらが正しいのでしょうか?
馬渕さんの考えを教えて下さい。

A:いつもお世話になりありがとうございます。

今回も弊社の商品となにも関係がないと思いますが・・・・

○下地の種類

下地の作り方について素材は以下の記事を参考にしてください。
防水下地針葉樹合板とFRP防水
https://tomatokogyo.com/frp/archives/20538692.html

○水勾配
水勾配は最新の住宅性能保証制度では2/100になっています。

つまり2%の勾配です。

1000mmに対して20mm
1mの幅に対して2cm落とすということになります。

昔は1/100と明記してあったと思いますが、下地のたわみ等で水たまりのクレームが多いためこのようになった可能性があります。

○下地の作り方

※下地については追記してわかりやすくしています。

溝を作って落とす場合
ver_10

溝をつくらず、勾配をねじって一箇所に落とす方法

ver_22

溝を作って落とす方法

結論から言うと、どちらでも良いのですが、
作り方として難しいのは、ネジリ勾配の方です。

3次元形状にしてドレンに落とさなければならないので。

ただ、最近は先程申しました通り勾配がきつくなりつつあり、ネジリ勾配で勾配をつけるのが非常に難しくなってきました。

溝をつける方法ですと、平たい部分は溝に落とすだけ。
溝部分はドレン方向に持っていくだけ。
ということを考えれば良いので、作業者は楽ですし、普通の大工さんでも作れるように成るかと思います。
会社として作り方を標準化できるメリットがあります。

意匠性ではなく、機能性を求められる部分においては、標準化して安定した品質を出せるほうがベターなのではないか。と個人的には考えます。

どちらの方法にしても、ベランダで一番多いクレームはみずたまりですので、
会社として標準化していただくのが必要かと思います。

解答になっているかわかりませんがどうぞよろしくお願い致します。

お問い合わせ頂き、ありがとうございました。
FRP素材屋さん 馬渕

 

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