透明樹脂、一般樹脂成形品の反りが気になる。

Q:いつもFRP素材屋さんにはお世話になっております。
素早い回答で助かってます。

今回は樹脂成形品の反りについてです。 

樹脂成形品が反り上がってくるのですが、なにか良い方法はありませんでしょうか?

A:起こった問題に対してはそのメカニズムを解明することが重要です。

例えば、赤ちゃんが泣いているのがお腹が空いているのか、服が塗れて気持ちが悪いのか。
原因、真因がわからないとどれだけ対策をしても無駄であったり、
たとえ泣き止んでも同じことの繰り返しになってしまいますよね。 

今回の反りの原因は、樹脂の性質がその根本原因としてあります。

樹脂は硬化する際に、数%ですが縮む性質があります。

例えば小麦粉とたまごと砂糖でホットケーキを作るとします。
そうした際に、最初の量と後から出来上がりの量では差があると思います。

これは物質が変化した際にかならず体積が変化するという理由からです。

同じことが樹脂にもいえます。硬化すると若干ですが、体積が縮みます。

縮むということは硬化前よりも変化せざるを得ないわけで、それが反りにつながります。

この原因を改善するためには、

1.樹脂の量を減らす(体積変化のないガラスマットの含有率を増やし相対的な変化率を減らす。)
2.アフターキュア(後養生)をきっちりとる。
3.硬化剤の量を減らす。(早く硬化した場合には硬化熱量も増え反りやすくなります。)
4.低収縮樹脂を入れる。
5.物理的補強材を入れる。(芯のようなもの)

といった手が考えられます。

低収縮性樹脂
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