天井面にFRPを塗るには?天井FRP施工について
Q:天井面にFRPを貼るにはどうしたら良いでしょうか?
前回施工したのですが、大惨事になりました。
天井から樹脂が垂れるは、ガラスマットが落ちてくるわで大変でした。
良い材料と方法があれば教えて下さい。
A:いつもお世話になりありがとうございます。
FRP素材屋さんです。
浴室など一部でFRPで全面をコーティングしないと行けないことがあります。
稀ですが。
その際の施工の注意点をお伝えします。
購入後メールいただければより詳細にお答え出来ると思います。
注意点
◎樹脂の選定
一番大事なのは樹脂の選定です。樹脂にはチクソトロピー性というタレ性が付与してある物があります。
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適切な樹脂を使わないと大変な事になります。
最適な樹脂は上記防水樹脂です。
もちろん鮮度が高い季節型があっていることが前提です。
鮮度があってなくてクレームを頂いたことがありますが、購入後半年経つと冬用を夏につかったりして粘度が合いません。
バターやチョコレートと同じで温度で粘性が変わります。
タレ性
例えばケチャップのように柔らかくても落ちにくい樹脂を使うべきですよね。
防水樹脂PC640はタレ性が非常によく、肉持ち性が高いです。
天井にぬった樹脂がたれない。ローラーに塗った樹脂量が多くなる。
といったメリットがあります。
もし適合していない樹脂なら素直に帰ってきた方が良いくらいです。
特に天井に下塗りをした時の初期タックがたらないと、ガラスマットが自重で落ちて大惨事になります。
ご注意ください。
◎工程の順序
・下地養生
下地養生を完璧にします。
下地にコロナマスカーテープを貼り、下に落ちた樹脂を回収できるようにしてください。
(回収と言っても基本的に下に落ちた樹脂は再利用ができません。)
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・ガラスマットわりづけ
底面と天井が同じサイズであれば、底面にガラスマットをあらかじめわりづけておきます。
場合によっては番号を振っておいてください。
塗り、脱泡作業がいかに早くできるかが勝負どころです。
そのため出来る限り別の作業は外段取り化し、作業をスムーズにできるようにして下さい。
(外段取りは、作業時間の外に準備しておくことです。)
・下塗り
通常防水施工では樹脂の下塗りを推奨していませんが、(作業環境が汚くなるので)
天井施工の場合、話は別です。
ローラー容器に少量の樹脂を入れ、ローラーを絞ってください。
㎡あたり0.1-0.2kg程度のごく少量を塗布していきます。
温度によってはもう少し付けれる可能性もあります。
この段階であまり硬化速度を上げないようにしましょう。
・ガラスマット
わりづけてあったガラスマットを天井の下塗りにペタペタ付けていきます。
落ちてこなくなったらOKです。
・樹脂製作
樹脂に硬化剤を入れよく混ぜます。
通常の底面よりも塗布量は少なくなります。
・樹脂塗布
ローラーには少量づつ樹脂を取って塗料コシでコシながら塗布していきます。
あまりゴリゴリガラスに押し付ける必要はありません。
塗布すると勝手に浸透していきます。
・脱泡
ガラスマットの全体が飴色になり、下地がはっきりと見えだしたら脱泡ローラーで脱泡していきます。
脱泡ローラーは黒豚毛のローラーがベターですが、アルミでも構いません。
こちらもあまり力を入れる必要はありません。
泡を外に向かって押し出すようにしましょう。
完璧には難しいと思いますが、80-90点で次にいくことが重要です。
完璧主義でやると、途中で固まるか、自分の頭にガラスマットが落ちてくることになります。
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