厳冬季のFRP防水で気をつける点とは?
Q:FRP素材屋さん
こんいちは。
この度FRP防水をやろうと思っているのですが、当方東北で寒い地域です。
FRP防水施工時の注意点を教えていただけないでしょうか。
よろしくお願い致します。
A:いつもお世話になりありがとうございます。
FRP素材屋さん馬渕です。
厳冬期は本来樹脂の発熱の問題で回避すべきです。
ただしこれは建前であり、家の工事を防水の都合で遅らせるわけにはいかないですよね。
従いまして進められる環境ではないが施工はしなければなりません。
ポイントはいくつかあります。
1.季節にあった樹脂を使うこと。
これはマストになります。
冬用樹脂というのはポイントがあり、
・粘性が最適化されている。
※樹脂が柔らかくつくってあります。
季節型があってないとバターのように寒いと硬くなるので浸透性が悪くなります。
これは施工性がおちることを意味します。
・硬化速度が早い。
樹脂は発熱によって硬化します。
そのため冬季は硬化不良が出やすいので、1日待っても硬化しなかったり…
ということがありえますが、樹脂が最適化されていないと樹脂の硬化を待つだけの一日になってしまいます。
厳冬期は必ず樹脂の冬用をご使用ください。
※FRP素材屋さんでは回転率が1ヶ月以内をきるように設定してあるので、問題はありません。
2.下地の問題
冬季は例えば道路の水分などが残りやすいですよね。
言い換えれば、下地に入った水分が高くなりがちということです。
これを含水率とよびますが、この水分量が高すぎると不具合を発生させます。
そのためしっかりと乾燥させ・・・と言いたいところですが、
これは対症療法であり、物事の根本解決にはなっていません。
雨がそもそも入らないような施工方法を取るべきです。
下地に湿潤が見られたら速やかに施工を停止し、
”後から大問題になりそう”
と監督さんに伝えることで、当日施工を回避してください。
監督さんは後クレームを一番嫌がりますので、速やかに対処してくれるはずです。
また必ず次回以降はこの点を改善させるようにしてください。
当日の出張費用は無駄にはなりますが、
結果的に低コストになります。
いずれにしても厳冬期の防水は非常に難しくかつクレームの温床となりやすいので注意が必要です。
防水用樹脂
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