中古漁船の修理とシリコンシーラントの充填箇所への施工方法について

Q:ずいぶん昔 中古漁船を自分で直し遊漁船にしたくてFRPに興味を持ちました。今は お客さまの物件の 小修理に必要で FRPの施工を試みております。古い鉄骨階段で 踏板部分はコンクリが流してあります。雨水が浸透し、鉄骨の裏まで 錆が回り、一部切り離し付替え等し、塗装で抑えようとしました。当所は雪が多く 何時も湿潤状態が続くので鉄部とコンクリの隙間をシリコンシーラントで埋めました。やはり裏まで 水が廻り 錆がひどくなりました。鉄骨、踏板コンクリ ごとFRPでカバーしようかと思っております。シリコンシーラントの部分の処置はどうしたら良いでしょうか?FRP素材やさんのご指導を賜りたく メールさせていただきました。
どうぞよろしくお願い致します。


いつもお世話になりありがとうございます。
FRP素材屋さん馬渕です。

シリコンシーラントについて類似の質問が以前ありましたので、
添付させていただきます。

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Q:FRP素材屋さんこんにちは先日いただいたセットで防水工事をしようとおもったのですが、
入隅とコンパネの目地にシリコンシーラントを打ってしまいまして、あとからマニュアルをみて気づきました。

このまま施工しても大丈夫でしょうか?
まただめな場合、この場合どうしたらよいでしょうか?

A:FRP素材屋さんです。

いつもお世話になりありがとうございます。

まずそのまま施工というのは最もさける必要があります。

理由は2つ

1.離型性
シリコンはよく離型剤に使われます。
これはシリコンが付着しにくい性質をもつためです。
そのためシリコンを打った場所というのは離型剤ワックスが塗られている場所のような感覚になります。

2.可塑剤の移行
シリコンには可塑剤という柔軟剤のような物が含まれており、この成分がFRP樹脂の硬化阻害要因となることがあります。
そのためFRP樹脂が硬化しないケースがあります。

以上2点からシリコン下地を避ける必要があります。

取るべき案としましてはシリコンを取り除いていただき、面木などを当てて隠れるようにする。
また目地などはマスキングテープなどを貼って可塑剤の移行をふせぐ

などの目的が取られます。

合板目地のシリコン注入に関しては、わざと絶縁させる工法もあります。
これは合板の目地両脇にガチガチにFRPが密着していると合板のズレによってFRPが破断するケースがあります。

そこでかかる応力を分散させる意味合いでマスキングテープをはることもあります。

つまり点対点の応力を、マスキングテープ分の幅に分散させる目的があります。

そのためマスキングテープで絶縁するのも一つの手になりますね。 

またご不明な点がありましたらいつでもご連絡ください。

FRP素材屋さん馬渕

http://frpsozai.com/

 
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シリコンには付着せず、かつシリコンの可塑剤がブリード(FRPの硬化不良)をひきおこすので全撤去するのが一番良いのです。ただし工程的に全撤去が難しい可能性もあります。もしシリコンシーラントに密着させる必要がなく、かつ全撤去がむずかしければ
マスキングテープなどを貼っていただき、その上からFRPを張り込む方法があります。詳細がわかりませんのであくまで一般論での解答となります。
どうぞよろしくお願い致します。

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