ゲルコートの縮みの原因は?

Q:前回購入させて頂きましたゲルコートについてなのですが、型に吹き付けもしく
は刷毛塗りをしたところ、かなりの確率で縮み、割れが発生しており大変困って
おります。
写真等、添付出来ればより分かりやすいのですが、文にて説明させて頂きます事
をご了承下さい。
geruko
パラフィン、硬化材は主材に対し4%、1%で
吹き付けの場合はこれにアセトンを5~8%入れております。

撹拌不足や硬化材の入れすぎ等も検討しましたが、どうも解決に至らず、膜厚不
足も刷毛塗りで実験しましたが違うようでした。

以前買わせて頂いたゲルコートでは一切ならず、最近改めて買わせて頂いた物か
ら頻発しております。

残る可能性はゲルコート自体が何か変わってしまった、若しくは環境温度です。

現在の仕様温度はおよそ15~23℃、塗布して夜間置いておくと10℃程度まで冷え
込んでいると予想されます。

これも以前まで使用させて頂いておりましたゲルコートでは冬場も問題がありま
せんでしたので不思議に思っております。

製品ロスが増えてきておりますので、かなり困っております。
どうかお力添え願えますと幸いです。

A:いつもお世話になりありがとうございます。
FRP素材屋さん馬渕です。
ゲルコートについて
結論から申します。
確認したところ樹脂の物性は全く変えていないと言う事でした。
では原因はなにかということを他の観点から見ていく必要があろうかと思います。
季節性
現在季節の変わり目であり気温の変化が急激ですので、トラブルが起きやすい時期ではあり ます。
縮れの原因ですが、可能性として高いのはゲルコートがきちんと硬化していない可能性があります。
施工に問題があるわけではなさそうなのですが、見た目が硬化していても物性がでていない可能性があるということです。
表面上や見た目は硬化していても物性がでていない場合上塗りの硬化収縮などに引っ張られて縮れてしまう可能性があります。
また使用環境気温だけでなく、低温下で型がある場合注意が必要です。
膜圧が極めて薄いゲルコートでは発熱が上がらず、また低温型に熱が移行し予定よりも硬化がおそくなりがちです。
改善方法
・希釈溶剤の改善
アセトンで希釈されていますが、上限値は5%程度にとどめた方が良いです。
(通常では問題ないですが低温下、発熱しにくい、物性を早く上げたいという要求があるため。)
またアセトンは蒸散して抜けてしまいゲルコートの物性が上がりにくい可能性があります。
また硬化時間を大きく伸ばす原因となります。
代替案としてスチレンにて希釈していただければ改善できる可能性があります。
アセトンと比較して樹脂中に残り架橋するので物性が出やすく上塗りの硬化収縮に対して耐制が出る可能性があります。
(スチレンですと物性が硬くなるというデメリットもあります。)
・硬化剤の改善
夜間ですとかなり冷え込むので、硬化剤の量を若干上げていただく必要があります。
低音によって硬化時間が遅くなっている可能性があります。
硬化剤を1⇒2%に上げていただくことで改善できる可能性があります。
・養生期間の改善
養生期間については詳細はわかりかねますが、低温状態ですと物性がでるまでに時間がかかってしまいます。
80%近くは硬化剤による発熱で、残りは常温で1週間くらいかけて物性が上がっていきます。
そのため養生時間を長くとる、温度の高いところで養生していただく、硬化剤を上げる等の方法が必要かと思います。
一度ご確認をいただきますようよろしくお願い致します。
またご不明な点がありましたらいつでもお問い合わせください。
どうぞよろしくお願い致します。
FRP素材屋さん馬渕

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