レジンインフュージョンと、オートクレーブ成形の違いとメリット・デメリット
Q:
いつもお世話になりありがとうございます。
当方某施設で、研究開発をしている者です。
大変深い知見とても感謝しながら拝見しております。
インフュージョンと熱成形の違いを教えてほしいです。よろしくお願い致します。
A:
いつもお世話になりありがとうございます。
FRP素材屋さん馬渕です。
以下オートクレーブ(熱成形)とインフュージョン成形の違いとメリットを説明します。
◇オートクレーブ
・メリット
熱や圧力をかけることにより硬化時間調整しやすく、より強度があるカーボン製品が出来る
緻密で複雑な成形が可能
大きい製品でも圧力をかけて製品を作ることが可能
・デメリット
機械導入等初期費用が掛かる
小さい製品の為動かすにも準備が必要。もしくは小さい製品が作れない。
型に耐熱性や強度が必要
プリプレグを在庫しておく場合、冷蔵庫のような保管庫が必要(常温だと固まったり物性が下がる為)
◇インフュージョン
・メリット
物により低コストではじめられる機械成形
熱が必要ないことで場所を選ばず施工可能、また機械が小さめ(エアー等真空機械は必要です)
オートクレーブや他成形品のような緻密な製品制作が可能
小さい製品でも型さえ作れば制作可能
ポリエステル、エポキシなど一般樹脂にて施工可能
・デメリット
バギングフィルムなど使い捨て品のゴミが多くでる。
成形時にしっかり真空状態にしていないと、真空成型時に空気が漏れ上手く施工ができない。
製品の形状が複雑すぎるものは作れない。
以上となります。
他にもメリット、デメリットがあると思いますが、取り急ぎこんな感じではないかと思われます。
インフュージョンのスターターキットがあります。
ぜひご利用ください。
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