ベランダサッシ際の加工はどのような施工方法が望ましいですか?
Q:当方防水工事屋ですが、馬渕さんが考えるベランダサッシ際の加工はどのような施工方法が望ましいですか?
サッシを先につけてしまう工務店が多く、これという正解がなく困っております。
A:FRP素材屋さん馬渕です。
お問い合わせ頂き、ありがとうございました。
サッシを先につけると、サッシ下の防水ができず完全な防水ではなくなります。
サッシ下が完全に防水されておれば、後はサッシ施工の問題となり防水は完璧となります。
ここまでは理想論ですね。
ただ、もしそのような施工をすればサッシ屋さんは再度現場に訪れなければならず、結果として家のコスト高につながる可能性もあります。
もしかするとお施主さんはそこまで求めていないかもしれません。
であるなら、サッシ先付けもある程度の合理性をもっているのかもしれません。
防水としては100点ではないにせよです。
○サッシ先付けの際のポイント
サッシの施工とFRPの施工は相性が悪いです。
ここのポイントをまず整理する必要がありますね。
1.FRPは直角にはなじまない。
FRPは直角には馴染みません。
これは繊維が直角には折れないからです。
もし仮に簡単に折れるような素材であれば補強として物足りないという回答になります。
イメージとすると布をカドに押し当てても反発して戻ってきます。
2.金属とFRPの接着に難がある。
金属は種類によっては通常FRPと接着がしにくい部類に入ります。
以上2点がサッシ先付の問題点となります。
ではどうすれば改善されるか。を分類ごとに分けて考えていきましょう。
1.直角にはなじまない。
直角にはなじまないのであれば、馴染む材料を補強として代用するほかありません。
ここで登場するのが防水テープです。不織布がついた防水テープをカドに貼ることによって
直角部の補強材の代用とするものです。
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片面がブチルゴムの粘着となっており片面が不織布になっております。
カドにぴったりと当てることで防水補強材として活用できます。
上からは樹脂を塗る事で改善できます。