カーボンボンネットの耐熱樹脂について
Q:カーボンのボンネットを創りたいですが、エンジンルームがかなり高熱になるので耐熱樹脂はありますか?できればクリアがいいです。
A:お問い合わせ頂き、ありがとうございました。
FRP素材屋さんです。
候補はいくつかあります。
●ビニルエステル系樹脂
結合力のつよいビニエスの樹脂であれば耐熱性が高くなります。
一般的な樹脂の熱変形温度が60℃に対し、約110℃と変形温度がかわります。
注意したいのがカタログ値とはことなり、厚みなどで大きく変わってくるので
現場に即してテスト・実証を繰り返すことになります。
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●ノボラック系樹脂
耐熱が138℃のノボラック系樹脂です。
ただ、硬化後固くなるのはいいのですが、靭性がさがりもろくて壊れやすくなります。
また樹脂の特性で作業性が落ちるという面がありますので、あまりおすすめではありません。
●ポリエステル系樹脂TMT4521T
耐熱115℃でタレドメ材が入っているので、肉持ち性がよく作業性があがります。
価格は@15,306円
になります。
いずれにしても水酸化アルミなどフィラーをいれることで耐熱を上げるようになり、フィラーがはいっていることでクリアにするのが難しい面もあります。
そのため表層はクリア系、裏のエンジンルームに直接接する面はこうした耐熱樹脂などを使用するなど工夫する必要がありそうです。
どうぞよろしくお願い致します。
FRP素材屋さん馬渕