4.北アルプス山麓グランフォンド2017 はじめての超級山岳 その4
どうもこんにちは。
まぶちでございますよ。
北アルプス山麓グランフォンドの続きです。
当初のエントリーどおり120kmコースへいくことになった一行ですが、
眼前には遥かな山岳と、そして降雨が絶え間なく続いていました。
初めての超級山岳
白馬から峠を超えるルート。
峰方峠
白馬から鬼無里(きなさ)という里に向かうには
標高差400mの峰方峠を超えていかなければいけません。
これは子どもにとっては十分超級山岳です。
これを超えていかなければなりません。
100kmはなんどか走ったことはありますが、
山岳主体のライドは人生初です。
彼にとっては人生初めての大峠になります。
超えろ!峰方峠
この鬼無里への峠はとにかくキツイです。
7kmで約400mアップするライド。
前年は一番キツイ場所でチームセキサイのO川さんに元気づけてもらったり、
まわりの応援がたくさんありましたが、今回はたった一人。
ここで限界がくるならあきらめよう。そう思いました。
上りのパワーは常に一定、130w程度で刻んでいきます。
逆に下りと平坦ではこのパワーでは引き離してしまうことがわかりました。
また気分によってペースが激しく増減するという特徴があります。
子供のペース、特徴、パワーの傾向を早めにつかむ必要があると感じました。
チームのメンバーなどと比べては圧倒的に弱いですが、
それでもペダルを高回転させながら頑張って登っていきます。
それでも子どもならではの武器もあります。
それは体が軽いこと。
そして基材の改変が効いています。峠を登るのに、軽さは正義です。
そして心が折れなければ、登れるはず・・・きっと。
たった2人の林道
さて、パンクなどで大集団からはこぼれ落ちてしまっています。
天気が良ければ心地よいであろう林道をたった2人で登っていきます。
おりからの雨は雨足を強め、夏用のサイクルジャージを容赦なく叩いています。
林道には小さい川が流れており、あたり一面を霧がつつんでいる幻想的な空間です。
最初の林道は勾配がゆるく、行けそうな気がしてきました。
しかしつづら折れに入ってくると徐々に勾配が上がってきます。
つづら折れでは、勾配のゆるいなるべく外周を走るようにしました。
何度も、何度もつづら折れを曲がっていきます。
何度も、何度もつづら折れを曲がっていきます。
霧がかかった林道に、二人の呼吸がこだましています。
林道の道は、穴、木々、がれ岩など危険がたくさんあります。
先導はそのすべてを後続に伝え、安全にノーストレスで導く必要があるのです。
周りからは雨の音、川の音しか聞こえません。
つづら折れがおわり、林道からやがてつづら折れに移行します。
果てしなく続くかに思われた大峠。
そしてなんどつづら折れを登ったでしょうか。
看板に、エイドまで何キロという看板があり、それに助けられました。
回転数を緩めることなく400mの上りをクリアすると達成感に浸るまもなく、
すぐに下りが始まります。
ここからは握力との戦いです。
ブレーキをいっぱい握りしめ、15-20kmを上回らないペースでゆっくりゆっくり下っていきます。
ここが鉄下駄ホイールの唯一の良さ。
時間にして1時間近くのぼっていたのかもしれません・・・
鬼無里のむら
下って辿りついたのが、鬼無里という秘境の村です。
下りの風と雨は体から容赦なく熱を奪っていきます。
とんでもなく寒い。
それもそのはずここの標高は1,000m近い高原地帯。
村の入り口には江戸時代のような看板と建物があります。
それでも、村に降りてきた。
という事実が自分たちをすこし元気づけてくれました。
鬼無里のエイドでは、
きゅうりを丸かじりです。
晴れた夏だったらとんでもなく美味しかったんでしょうが、
ブルブル震えながらきゅうりをかじります。
テントの人たちが暖かく迎えてくれます。
ムムム・・・
ムンマイwithブルブル。
(なんだそれ❢❢)
(なんだそれ❢❢)
小声でブルブル。
この時期に震える。
如何に極限の状況だったかがわかると思います。
体温が下がるのをおそれ、早めにスタートします。
さて、鬼無里エイドから暫く行くと、
鬼無里の北集落の入り口に富久屋商店さんがあります。
そう思ってパンを買いこみました。
ずぶぬれの二人をみるとおじさんは
”そこで座って休んできゃあ”
言ってくれました。
聞くと、どうもここは鬼無里の中心部ではないよう。
ここからのルートを伝えると笑って
”がんばれよーーーっつ!!”
外に出て手をふってくれます。
こちらも手を振り返すと、前をみて雨のなか進んでいきます。
周りにはきっと仲間がいるはず。濃く立ち込めた霧のなかをたった二人で寄り添うように走り出しました。
鬼無里村中心部に入っていきます。
すると
後輪がバルバルしてきます。
バルバルバルルルルルル
ここで痛恨の2度目のパンク・・・・
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
むらびとA
”鬼じゃ鬼がでた❢❢鬼無里(きなさ)に
鬼無里に・・・・
鬼がでたばい・・・”
(誰だバカッ❢❢)
まぁワタシもね佐世保のパンク神とまでよばれてるじゃないですか。
(ひっどい神様だなおい❢❢)
むらびと
”どがんすっとや❢❢”
むらびと
”どがんすっとや❢❢”
むらびと
”そがんこつ、もう、あかんったい❢❢”
むらびと
”仏も神も、ついでに髪っ毛もなかったい”
(やかましわ❢❢)
(やかましわ❢❢)
パンクの神様
”こいを使うがよか❢❢
こいを使うがよかーーーっつ❢❢”
むらびとたち。
チューブじゃチューブじゃああああああっつ
天からチューブがふってきたああっつ
むらびとたち。
”パンクの神様ジャーッツ”
(病院行って来い❢❢)
(病院行って来い❢❢)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
この特大サドルバックには耐パンク用のチューブが入っているのであります。
秒速で空気を入れると再度しゅっぱ~っっつ❢❢❢
しばらくすると
バルバルバルルルルルル
本日3度目(笑)
むらびとA
”もうダメばい”
むらびとB
”こいで終わりばい”
むらびと
”ホンにおわりばいーーーーっつ”
むらびと
”神も仏もおらんとかーーーーーっつ”
パンクの神様
”こいを使うがよか❢❢こいを使うがよかっつ❢❢”
”こいを使うがよか❢❢こいを使うがよかっつ❢❢”
(どんだけでてくんだ❢❢)
むらびとたち。
チューブじゃチューブじゃああ!!!
むらびとたち。
”パンクの神様ジャーッツ❢❢❢”
(だから病院行って来い❢❢)
(だから病院行って来い❢❢)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
異物がないかどうかちゃんとチェックしてるんですが、なにか他の問題があるのかもしれません。
というわけで再度取り付けするんですが、
どうもコンチネンタルのわりに素手でタイヤが入るんですよね。手で。
そのくらいゆるい。
どうもタイヤに問題があるよう・・・
そんなこんなで、鬼無里をクリア❢❢
その後すぐに峠が出てきます。
標高差300mの超級山岳(子供比)
ここからの上りもキツイキツイ。
軽量スプロケットで回転数を上げながらなんとか登っていきます。
ワタシもアシストの端くれ。
ただ、ここで大きな大きな問題が出てきました。
迫る期限
次のエイドの期限が決まっているんですよ。期限が。
そのタイム期限までにアシストは
エースを運ばないと行けないんです。
エースを運ばないと行けないんです。
(お前がパンクばっかしてるからだろっ❢❢)
というわけでポンコツアシストが大会一貧弱なエースを牽いていきます。
下りは雨で飛ばせず、かといって平坦では重いギアをふまないのでスピードが上がってきません。
なんとかかんとか次のエイドへ。
多分エイド期限15分前くらいだったと思います。
ずぶ濡れのほうほうの体で頂上へ。
冷えた体で、
”終わったら温泉はいろうなぁ・・・”
そんなことを話していたと思います。
次のエイドに到着。
ここではおやきが出ました。
ここではおやきが出ました。
もうね、顔面蒼白とはこのことです。
あまりにブルブルしてるもんですから、
マビックさんのはからいにより
新兵器が登場しましたよ。
突如登場した驚愕の新兵器とは!?
ポンコツアシストに再度襲いかかる魔の手とは❢❢絶対絶命の危機❢❢
北アルプス山麓グランフォンド2017まだまだ続くよ❢❢
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どれだけパンクするのか…….
タイヤに問題ありそうですね、緩い隙間でチューブ噛んでるのかも?
暑い時のキュウリは有難いけれど、この天気ではますます体を冷やすだけですから、大変でしたね~
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あれだけパンクするのもやっぱりタイヤが原因があったようです。
ずっと晴れの予報だったんですが、直前で雨に変わって・・・
やっぱり土砂降りでしたよ。なんなんですかね・・・
(お前が雨男❢❢お前がっ❢❢)