4.温泉ライダー立杉ヒルクライム2019 チームヒルクライム戦
ありあまる自転車愛により、
オーバーで紛らわしい表現が散見されますが
仕様です。
ご理解ください。
○オーレーシング
わたくし、オーレーシングのチーム戦に出るのは実はこれで
3回目なんです。
3回目
最初はチーム・タイム・トライアル。
あのときは最初の試走で脚が売り切れるという大失態をおかし、
4人中最初にちぎれました。
鈴鹿サーキットの1周でちぎれたんです。
最後ホームストレートでは、
”チームメイトどうしたんだ(笑)”
って観客から笑われましたよ。
それが記念すべき第一回目
2回目は
王滝ヒルクライム
御嶽山をかけのぼる超級レースなんですが、
あそこでも大失速をいたしまして、
茫然自失だったんですよね。
で、今回が3回目
こんなことがあったんで、補欠にしてほしいと言ったんですが、
チームの選手として入れていただきました。
これが何を意味するのか。
自分の汚名は自分自身で晴らして来るんだ。
そういう意味だと思うんですよね。
チームの思いとそして自分自身のために
走るのです。
絶対に負けられない戦いがここにあるのです。
絶対に負けられない戦いがここにあるのです。
○スタート
スタートが切られました。
タイムはレース展開でも変わりますが、
今回なんとしても22-23分台で走りきりたい。
それが目標。
M口さんのアドバイスによると右の空いたスペースから先頭集団まで
上がってくるとよいとのこと。
このオーダーが最初の課題。
とはいえ、後方集団からのスタートは一抹の不安がありました。
かつ、我々のパックの速度があがるよう、先頭が回らないようであれば
先頭にでて回し集団を活性化したいこともしたいと思っていました。
チーム戦で戦っており、他のカテゴリよりも平均時速が高いことが重要。
序盤でお見合いが入れば、順位よりもタイムが落ちてしまいます。
しかし後方集団からそれが可能かどうか、それはわかりませんでした。
立杉ヒルクライムは6kmの平坦区間と3kmの峠区間に分かれています。
オーレーシング所属、
私まぶちは後方から、エースM口さんは先頭の方に居るはずです。
集団は一個の塊となって進んでいきました。
マークするのはあの大○塾ジャージの方
間違いなく歴戦のツワモノ
たのんだ❢❢❢大○塾さん。
私を先頭に連れてって♥
(おっさんキモいわ❢❢❢)
したら、
”ガチャガチャガチャガチャ❢❢❢”
前の方、まさかのチェーン不調❢❢❢
”あかーん❢❢❢”
いきなり事故りそうに。
”たのんますっ❢❢❢”
”ガチャガチャガチャガチャ❢❢❢”
”あかーん❢❢❢”
なんか気の毒になってきました。
どんな強い選手であってもメカトラブルにはかないません・・・
ボクは前の人が
チェーンガチャったって
あきらめたりせんよ!
ボクは勝利する男、まぶちあつしくんや❢❢❢
(アホか❢❢❢)
弱くても僕はこうして走れることに本当に感謝すべきだとそう思いました。
”ガンバレっつ・・・・・”
こころの中で大○塾さんにそう思うと、プランBに切り替え、
単独で前を狙います。
案の定、右からロケットのように飛び出す選手が出てきています。
”M口さんの情報通りだ。”
ここに連なり上に徐々に順位を上げていきます。
一気に上げるとパワーを浪費しますので、徐々にそれでも中切れしないうちになんとか前に行きたい。
試走していないので道がよくわからない・・・
”前に、前に出るんだ❢❢❢”
しかし前に展開するということは風を受けなければならないことと同義です。
高速のレースになると列が一本化するので、どうしてもサイドから上がろうとすると風を受けざるを得ない。
しかしここで負けるわけには行かない❢❢❢
今日はオーレーシング代表なんだ❢❢❢
チームのために❢❢❢
かつてこれほど積極的な動きをしたことは記憶にないほどでした。
後方から徐々に上がっていきます。
ほぼ番手をあげることしか考えていません。
風よけとか、スリップストリームとかそんなことは考えない❢❢❢
番手を上げる。それがオーダー。
前が外れると風を受けますが、それも気にせず順位を徐々に上げていきます。
これがクリテリウムに参戦していた効果でしょうか。
ピュアクライマーとことなりルーラーですからパワーの絶対値は多少有利なはず。
この平坦でなんとか少しでも有利な状況に持ち込むんだ。
○積極的なレース展開の意味
積極的に動くこと。
なぜか、それは中切れを起こした場合、そこでタイムが変わってしまうからです。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
中切れ
NAKAGIRE
自転車レースは平坦になればなるほど空気抵抗が大きい。
空気抵抗をさけるよう隊列となって進むが、その隊列の途中で離れてしまうことがある。これが中切れである。
中切れするとその後続はスリップストリームに入るために多大なパワーを使用する。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
チーム戦はタイムの合計、そのタイムを削り出すことが大事なのです。
脚を温存して負けたくはない。そう思ったんだと思います。
列の内部に入ると、風の抵抗はなくなります。
しかしそこにとどまれば中切れの犠牲になることがあります。
その天秤がレース展開。
これはヒルクライムと名の付いたロードレースなんだ❢❢❢
今度は左の空いたスペースに入り徐々にあげていきます。
先頭からおよそ15番手くらいの位置にエースM口さんがみえました。
レース中チームメイトのジャージを見ることが精神的に
”スッ”とおちつく原因となります。
”(無事ここまで上がってきました!)がんばりましょう❢❢❢”
声をかけようと思いましたが、集中していると思ったのでそのまま。
今度はカーブの手前で前が大きく空いたので、前にスルスルッと展開します。
一気に10番手。
このまま前にでて先頭を引いてもいいぞ❢❢❢
先頭の様子が伺えます。
先頭集団を見るとマトリックスの狩野選手が。
バリバリの一流プロクライマーが眼の前に❢❢❢
先頭を牽くのは長髪、長身の方
”ずっと引いてるぞ❢❢❢”
そう思いました。
”根性あるなぁ❢❢❢”
その後は狩野選手と長髪の方2名が先頭を回しています。
しかし前の列は一列であり、先頭がうまく回っておりません。
有力選手は峠の前にライバルよりも足を残したい。
その思いが強いのでしょう。
先頭がまわってないので前になかなか出ることができません。
そして私はひとり隊列から完璧にはみ出して展開。
現在10番手
”スミマセン・・・僕も引きたいが、先頭に出られんのですよ❢❢❢”
このくらいになると後ろから上がってくる選手はおらず、
ほぼ1本列車に。
ヒルクライムレースとは思えない高速な展開
サイドで風を受け続ける状況
ちょっとあげすぎかな・・・大丈夫かな・・・
そう思います。
峠までは220W位で行けたらと思ってましたが、アベレージベースでも
250W位でてしまっております。
しかし峠ではそのまま先頭集団10番手程度で入れたと思います。
パワーは使いましたが、いい順位で峠に入りました。
いいぞ、計画通り❢❢❢
ポジションは完璧。
無事になんとか後方から前にスライド、絶好のポジションで峠に入ることができました。
いよいよ始まる本格的な上り区間
ここからの峠3kmいよいよ後半戦、一体どんなドラマが待っているのでしょうか?