#3シンクス社内覧回へ行こう!
さて、第三回
今回、展示会中たくさんの人に声をかけていただき、
ブログみてます。や、
HPを参考にしています。
なかには
自転車やってます?などの声をかけていただきました。
中には
木村拓哉かと思った。
という声もあり
(あるかバカッ❢❢)
本当に嬉しく思いました。
この業界というのは金属加工の100分の1ですので、情報発信がどれほど重要になるのか。というのを再認識することができました。
忖度はしないので、結構言いたいことを言っているのですが・・・・
今回もその路線で行きたいと思います。
ビエッセエッジバンダー
ビエッセのエッジバンダーをみせてもらいました。
エッジバンダーは日本では丸仲商事さんのトップガンが有名ですが、
今は海外と日本どちらかを選ぶというような機種になります。
なぜここまで制作メーカーがすくないのか。
それは工程があまりにも多いからです。
1.プレミーリング
2.糊付け
3.エンドカット
4.面取り
5.ラウンドトリミング
6.スクレーパー
7.バフがけ
のようにたったこれだけの長さでここまでの加工を行う必要があります。
それも日本のうるさい品質基準にあわせるために高度な技術的知見が詰まっています。
かつ量産性が求められる為
速度は毎分18m/分などの超高速で。
全体像はこんな感じです。
グルーユニット
こちらはフライパンのようになっており、ここにホットメルト系接着剤を入れます。
高熱で溶けるバターのようなもので、お米のようなペレットを突っ込むとドロドロの糊にしてくれます。
中央の茶色のプレートです。
こちらはマックスで240度まで高速で温度をあげます。
通常は200度前後
熱で溶かすので、すぐに硬化して使うことができます。
また200度までいかなければ高い性能を発揮します。
縁をはったものを追いかけて切るエンドカットユニットです。
厚みは0.4mmから3mmのローカンテックスまで作ることができます。
位置調整、厚み調整はすべてコントロールパネルで行うことができます。
出来上がりは後工程が一切いらない仕上がりになります。
ラウンドトリミングによって綺麗に切り取られた外周
展示品はちょうどミドルグレードに位置しますが、これ以上の機能はほぼ通常必要なさそうなくらい高機能な製品でした。
海外製メラミン
ここからは小ブースの方にはいっていきます。
オーストリア製のメラミン化粧板です。
低圧、高圧、パーテーションなどに使われるボードなどフルラインナップが可能ということです。
これ、結構すごいことで日本製だとほぼアイカ工業さんの独占市場になっています。
そのため選択肢という意味で大きい意味があるのだと思います。
ディストリビューターは日成共益株式会社さんです。
ネックとしては40フィートのコンテナにていれないといけないということですが
量産系会社にとってはラインナップ化することで大きなメリットが得られる可能性があります。
刃物カネフサ
我々建材刃物業界で、兼房といえば、トップメーカーになります。
カップラーメンでたとえると日清食品みたいなものです。
その兼房社のブースがでておりました。
先日関市の最先端企業である福田刃物工業さんにお邪魔した際に、
社長さんからこの兼房社の話がでたので、【工業用刃物にも兼房社はいるんだな。】
と思いました。
兼房って、なんか日本刀みたいな会社名ですが、ルーツは日本刀ですか?
ときくと、
包丁をつくっていたようで、もともとは農機具用のクワをつくっていたようです。
チップソーになります。
チップソーは丸鋸になりますが、台金に超こう、ダイヤなどのチップをロウ付けしたものになります。
台金にスリットが入っていますが、これが共振を防ぐための仕組みです。
これがないとシンバルのようになってしまうのです。
これはレーザー加工機で切り抜いています。
台金は素材がSKS材といわれる合金工具鋼です。
合金工具鋼は炭素工具鋼にタングステン、ニッケル、マンガン、モリブデンなどを入れて高度な工具鋼としているものです。
たとえばマンガンは焼入れ性をあげる、モリブデンは焼戻し時の軟化を緩和してくれます。
このように添加物によって工具鋼の特性を変えるのが合金工具鋼です。
台金はかなり重要な要素のようです。
昔OLFAのカッターナイフと、中国産の安いカッターナイフ、
切れ味の比較をしましたが、見た目はかわらなくても
切れ味と耐久性が全く違いました。これは鋼材の目に見えない焼入れ焼戻しの差だと思います。
焼入れ、焼戻しをしたら、直進性を重視する台金がひん曲がってしまうのでは?と失礼な質問をしたところ、
この台金焼入れ焼戻しをしたあとに、フレを取る加工をして直進性をだしているということです。
さらにチップソー先端のダイヤについて質問をしました。
質問:なぜダイヤ刃物は3段階の仕様になっているのでしょうか?
ときくと、どうやら先端の2段階はセットとのこと。
ダイヤの薄いチップの台座として超こうがついているとおしえていただきました。
つまり図解にするとこうなります。
ダイヤのチップに関しては超こうのプレートにあわせて2400度、5万トンの圧力でプレスしていきます。
このシリコンウエハのような2重プレートをもとにして切断してくっつけている。
チーズケーキのような構造です。
SKS材に直接ダイヤをつけることはせず、超こうの台金プレートの上にダイヤを圧着するようです。
超こうのチップについては様々な種類があり、9種類、他にカタログ外にもたくさんの種類があります。
超こうも種類が多いです。
超こう合金は雷おこしにたとえることができます。
タングステンという硬い粒をコバルトでつなぎ合わせている。
これが超こうの特徴です。
超硬て、中二病かよ❢❢
思われますが、数値にするとそれがよくわかります。
ビッカース硬度で2000程度あります。
ハイスが700、
合金工具鋼が400、
炭素工具鋼が200ですので、いかに硬いかがわかります。
ライツ
うちによく来られるライツのKさんから、
前回の木工展の内容にウチがはいってなかった!!
との声を頂いたので、今回ここに記したいとおもいます。
ドリル分野でいろいろ試しているのですが、今のところもっとも性能が高いのがこのドイツのライツ社
建材加工の先進国であるドイツが誇るメーカーだけあり、刃物の切れ味も高いものがあります。
いつも事務所で話してますので、今回はさらっとお話しました。
HITECOのスピンドル
シンクス社は今は自社製のスピンドルを製造しておらず、HITECOのスピンドルを採用するようになりました。
日本でも庄田鉄工や、平安鉄工は自社製のスピンドルを採用しています。
どちらが良いのか、またはどのような思想でこのHITECOをチョイスしたのかを聞きたかったのですが、
ブースが無人だったためここはスルー
次が最後になりますが最も重要な回になります。
よかったら最後までよろしくお願い致します。