1.御嶽山に登ろう!
さてみなさまこんにちはまぶちでございます。
御嶽山に登ろう
今回は御嶽山の話をしたいと思います。
むかし御嶽300kmという企画を立てて、鈴蘭高原経由、開田高原経由、木曽路経由で帰ってきたことがあったんですが、
嶽見桜や、日吉高原でまいかい御嶽山を視るのを楽しみにしていました。
そのくらい美濃地方の人間は、御嶽山には思い入れがあります。
日本百名山の深田久弥の言葉に
・・・・・・
日本人はたいていふるさとの山を持っている。
山の大小遠近はあっても、
ふるさとの守護神のような山を持っている。
そしてその山を眺めながら育ち、
成人してふるさとを離れても、
その山の姿は心に残っている。
どんなに世相が変っても
その山だけは昔のままで、
あたたかく帰郷の人を迎えてくれる。
・・・・・・
とても良い言葉だと思います。
例えば西濃人であれば伊吹山、
東濃人であれば恵那山、
岐阜人であれば金華山です。
しかし広い意味でいえば中濃民も含めた飛騨、美濃の人の心の中には御嶽山があるのではないかと思います。
それほど圧倒的な存在感があります。
そんな御嶽山
東美濃や、我々の地域の低山からも最もよく見える独立峰です。
日本四名山に数えられ、特に南方面からみるとキレイな円錐形をしているため富士山のように綺麗な山なのです。
雪をかぶった御嶽山は澄み切った午前中しか顔をださないので、本当に貴重な絶景なのです。
で、いつくらいからか、いつかは登ってみたいとそう思うようになりました。
年々その想いは高まります。
山に詳しいひこさんのブログをみつつ
※田の原ルートを取りたかったのですが、噴火の影響でロープウエイルートが剣ヶ峰へのルートとなります。
というわけで、毎回ですが想いがあふれすぎて若干暑苦しいところもありますが、
ご理解をいただきたいと思います。
ではスタート
御嶽飯森高原駅
まずは朝4時30分に家をでて、鹿ノ瀬駅に付きます。ここが標高1650mと比較的高所です。
その昔通った道が思い出されます。
(6:52)
鹿ノ瀬駅到着。ここがロープウエイの発着場所になります。
すぐに準備をします。
といいますのは、7時からすでにロープウェイが開始されるので、始発に近いところにのりたいからです。
山頂に早めに行かないと雲がかかってくるのです。
果たしてどんなところなのでしょうか。
(7:00)
鹿ノ瀬駅で登山届をだしてロープウェイ発着場で待ちます。すでにごらんのように行列
待ち時間が待ち遠しい・・・・ということは全くなくて、綺麗なお花畑や、御嶽山の絶景を間近にみられ、太陽光を浴びて幸せいっぱいです。
花が大変キレイです。
今回の装備
①ヘルメット
今回、火口に近い所をあるきますので、ヘルメットを着用します。
とりあえず自転車用のヘルメットを持ってきました。
②ドリンク
とりあえず500mlのペットボトル一本です。むかし大日ヶ岳で水不足に陥りましたが、御嶽山のようにメジャーな山だと途中に補給ができるので便利です。
③タオル
④補給食・行動食です。
しかし肝心のボディペーパーを忘れたことにきづくのはすでに登り始めたあとでした。
ロープウエイ
独立峰ですが、南北に長い御嶽山は
左から
継母岳→剣ヶ峰→摩利支天岳→飛騨頂上→継子岳
というように分かれています。
今回は剣ヶ峰から摩利支天岳を登り、賽の河原を通り、飛騨頂上をゴールとします。
(7:16)
ロープウエイに乗り込むことができました。
コロナで密にはなりませんが、かなり回転としては早いのでサクッと乗り込むコトができます。
グワンっと音がしてかなりのスピードで発信していきます。
山頂にはまだ雲がかかっておらず、かなり好天が期待できそう。
7月の梅雨明けというのは絶好の登山日和ですよね。
飯森高原駅
(7:28)
飯森高原駅(標高2,250m地点)到着しました。
ここから広葉樹と針葉樹がいりまじったところを進んでいきます。
平坦でとても進みやすいです。
行者の格好をした一行と保育園児みたいな子がいたので
”写真撮りましょうか?”
と声をかけ
”すごいねーがんばれ❢❢”
と声をかけました。
これから一緒に登っていく同志みたいな気持ちです。
7合目行場山荘
樹林帯は整備されとても歩きやすいハイキングコース。
サクッと7合目まで
(7:32)
行場山荘到着
ここがおおよそ7合目地点になります。
名物ちからもち・・・・
どんなものなんでしょうか。
ここからは同じロープウエイ組と一緒にのぼっていくことになります。
かなり元気で調子が良いです。
靴は軽量のウォーキングシューズなのでかなり軽快。
心拍数は多分常時150以上だと思います。
山は気分が高揚して高めの心拍数でもグイグイ上にのぼれてしまいます。
8合目女人堂
7合目から8合目までは樹林帯を歩くので、非常に退屈なゾーンだと思います。
いつもの低山とかわらんやん・・・・
おもってましたら、急に天がひらけそこが8合目だとわかります。
気分がマックスにたかまったところで8合目女人堂
(8:00)
あるくこと30分少々で8合目女人堂へ到着
ここはエイドポイントでありジュースが販売してあります。
中央アルプスでしょうか。
ここの奥にトイレがあります。
北面をみると、穂高連峰や、乗鞍が見えるゾーンです。
綺麗ですねー
あの山なんですかねー
”多分乗鞍ですよねー❢❢”
登山者と語り合います。
登山者あるある、謎の一体感は不思議ですよね。
普段は絶対に飲まないオロナミンCを購入して(300円)飲みます。一瞬で空になります。
推定3,000-4,000kcal消費します。
人間の体は脂肪だけをエネルギーとすることはできません。
最高でも1:1つまり、着火剤の糖がないと脂肪がどれだけあっても動けなくなってしまうのです。
そのため必ず糖質の補給が必須になってくるのです。
かなり汗だくになります。
といいますのは、西向きにすすんでいくので、後頭部にもろに直射日光があたるのです。
あらあらしい山頂が見えてきました。
古来から霊山として崇められてきた神様の山なのです。
道中振り返ると雲海のような絶景が広がっています。
標高は2000mを超えていますが、雲の上にいるということです。
ひょっこり顔を出している神々の山々ですが、
どこがどの山なのかわからないのが痛い。
8合目からは本格的なガレ場登山です。
しかし道はまずまず太く問題はなさそう。
9合目石室山荘が見えてきました。
遠いのか近いのか全く判別が付きません・・・・
後ろを振り向くと中央アルプスでしょうか。
その後ろは南アルプス?
昔登った木曽駒ヶ岳がどこか探しますが、全くわかりません。
山荘がどんどんと近づいていくのでとてもやる気が湧いてきます。
石室山荘9合目
(8:38)
石室山荘に到着
女人堂から約40分
かなり飛ばしてきたので、心拍がいっぱいいっぱい。
それにしてもサイクリストは心拍はあるものの、脚が【もやし】なので、
後が怖いです。
登山道がこの山荘の中を通っている珍しい形態
(巻道もあります。)
ここでコーヒーを頼んで一服
カフェインを補給して
ここからは二の池分岐まで直登していきます。
二の池分岐
(9:00)
二の池分岐に到着。
かなりのがれ場なのでストックがあると便利ですね。
私は持っていません。
さて、ここからはヘルメットが推奨されているのでヘルメットをかぶって進みます。
直射日光から守ってもらえるのでちょうどいいですね。
つい数年まえ大爆発をおこし、数人の方が亡くなっています。そのため
二の池分岐から剣ヶ峰ですが、すこし前までは通行ができませんでした。
最近になって通行が許可されたルートなのです。
池と雪渓がみえてきました。
気温は10度くらいでしょうか。
真夏に10度というのもスゴイです。
池は以前は綺麗だったらしいのですが、直下に火山口があり、火山灰でグレーになってしまったもよう。
火山灰で埋め尽くされた二の池
カルデラの中に二の池山荘が見えてます。
その奥が、賽の河原
正面が摩利支天岳です。
右奥が飛騨頂上と継子岳でしょうか。
南からは美しい円錐形の山なのですが、
実は南北数キロにわたり、開田高原からは分厚い凛々しい火山が見えます。
剣ヶ峰山頂
山は富士、嶽は御嶽
と言われた御嶽山、その頂上についに立つことができました。
うれしーーー❢❢
(9:16)
さて、最高峰御嶽剣ヶ峰山頂です。
標高3067m
日本でも有数の高山になります。
結構心拍が上がって汗だくなので、糖質をかなり使ってしまったらしく、脚が多少重くなってます。
低血糖の症状でしょうか。
それでも絶景と涼しい風で元気いっぱいです。
さて、ここから二の池分岐に向かい、そこから二の池山荘
→賽の河原→摩利支天乗越→摩利支天岳→摩利支天乗越→飛騨頂上
というルートで行きたいと思います。
これからが天上散歩というわけです。
急いできたのもこのためでここからが本番なのです。