樹齢1000年の【弁慶杉】を見に行った件 後編
さてみなさまこんにちは。
まぶちでございますよ。
この弁慶杉への入り口は市街地の中心部にあります。
ここをまずは川にそって遡上していきます。
あれが今回の大船山・・・・
やばい心が折れかけます・・・・
標高1100mまで標高差500-600mを登らなければなりません。
ここまで86km,獲得標高1300m
とかなりの標高稼いでおります。
いろいろ気になりますよね。
帰りの脚の在庫とか、
嫁さんの機嫌とか
側頭部のこととか。
(何の心配だ❢❢❢)
あれから7年くらいたったのかな。
まさかチャリでくるとは思っても見ませんでしたよ・・・・
ここから大船山を一人で登っていきます。
間伐された森
杉の林はよく手入れされ、よく間伐された森から
陽光が降ってきます。
森林浴
これやー、これをしにきたんや❢❢❢
チャリをはじめて花粉症が治ってしまったので、花粉を物ともせず登っていきます。若干鼻がでるのと目がかゆいですがね。
(バカッ❢❢❢それが花粉症なんだよ❢❢❢)
猛烈な風も森に入れば風のパワーが音エネルギーに変わります。
轟々という音は家であればうるさいはずなのですが、
森の中ではむしろ心地よいです。
その音も含めた静寂というものがやってきます。
自然の音
水の音、風の音、木々の音、そして鳥の音。
時折落ちてくる石の音には若干ビビりながら走ります。
五感をフルに活用しながらハァハァします。
タイムトライアル的に走ろうと思いましたが、
すぐにそれがもったいないことに気づき、
たんたんと登っていきます。
そもそもすでに脚は売り切れに近づいております。
のぼること10分超、看板が随所にありますが神社まで3.9kmとか言われると心が折れますね。
途中、工事中
工事中❢❢❢
・・・・・・・・・・・・・・・
の文字が・・・・
90km走ってきて工事中で帰ったら
”なにしに来たのお前❢❢❢”
状態です。
いい笑いものじゃないですか。
しかし登れなかったとしても再挑戦のために情報を得ておく必要があります。
後学のためどこからが工事中かわかりませんでしたので、
行けるとこまで上に登っていくことに。
したら、通行止めにはなっておらず結局上まで来てしまいました。
頂上に近づくに連れ林間が広がり風があたりを包みます。
空は青味を増し木々は絶え間なく動いております。
しかし寒い風も林にはいるとドームにはいったように静寂になります。
やがて神社の入り口へ。
ここは標高約1100mの地点
したら今度は弁慶杉まで250m❢❢❢
とあります。
ここからは歩行にて歩いていくことに。
杖を片手にチャリをテキトーに立てかけ登っていきます。
ここからの参道には樹齢200ー300年はありそうな巨大な杉があたりを囲んでいます。
”でっかいなーー”
”こっちもでっかいぞ❢❢❢”
森自体の威圧感がすごい。
比高差約500m-600m
ここからの参道にはたくさんの大木が周りを囲んでいます。
巨木が当たり前のようにあたりを囲んでいます。
中濃であればそれぞれが神木として崇められそうな木々です。
樹齢数百年を生きた木々からすれば我々はちっぽけなものかもしれませんね。
そんなことはお構いなしなのでございます。
道を間違えたのか、鳥居から離れたところから上がってきました。
そしてその奥に一段と迫力のある大木が鎮座していることがわかりました。
どうも枝折れがあったようです。
木は枝を落とされており、ほとんど葉っぱがない状態でした。
ほとんど寿命が来ている。
そんな感じに見えました。
樹齢1000年を超えた長寿の木ですがそれでも最後の時を静かに待つように
佇んでいます。
石徹白の杉のように表皮全体が白くなっておりました。
傍らにはこれまた巨木が。
大きな口が空いておりこちらを見つめているようでした。
と思いました。
トトロに遭遇
この森には神聖ななにかがある。
アマゾンジャングル奥地で
ついに我々探検隊はそう確信したのである。
(何いってんだおっさん❢❢❢)
そう思わずにはいられません。
ふと山の端に気配を感じると、
動物がこちらを見下ろしています。
途中、山の斜面を駆け上がる大きな物体を見つけました。
その物体は、頂上に登ると、微動だにせず、こちらを見下ろしていました。
思わず小声でつぶやくと
(何いってんだおっさん❢❢❢)
ビタッと目があいます。
鹿や猪はすぐに逃げてしまいますが、
トトロ(カモシカ)は違います。
恐れもせず、驚きもせず
こちらをまっすぐに見下ろしています。
とてもハッピーな気分になりました。
誰もが・・・こっそり・・・・
素敵な冒険はじまるぅーーーーー♫
森の中に昔から住んでるぅ♫
となりのトトロ❢❢❢トットロぅうう
(いい年したおっさんが歌う歌じゃないだろ❢❢❢)
(いい年したおっさんが歌う歌じゃないだろ❢❢❢)
途中ガレ場も多かったので気をつけなければなりませんね。
グレーチングに石でフタをしてある
熊野古道ほどではありませんでしたが・・・
11時40分麓の上矢作集落に到着
運命の分岐路
ここからいま来た岩村から帰るか、それとも明知大正村から帰るか。
脳内閣議決定で明知から帰ることに。
無補給で
上矢作の集落には雑貨店がなかったので無補給で向かいます。
本来は、雑貨店などでこの地の見どころやこの地方の話を聞きたかったです。
しかしなかったので無補給で帰路に付きます。
さんざん上がってきたので、これから下がるだけだろ。
そう思っていました。
このときは。
この判断が間違いであることにこのときはまだ気づいていませんでした。
ひたすら上り
明知に向かう道中、なぜかひたすら上りが続きます。
地図では一本線でも大きく登るケースがあるのです。
標高1000mに付き平坦36km分ということが藤井のりあき先生の本に書いてありました。
つまり180km走っても2800m登った場合は、平坦換算に治すと180+100で
280km分も走った計算になるのです。
距離だけでみるとえらい目にあう。
これがグランフォンドの怖さなのですが。
自販機すらない場所が続いており峠の度に出力が下がっていきます。
出力が勝手に下がる原因は、乳酸の蓄積と体内グリコーゲンの減少が考えられそうです。
低血糖へ
完全な低血糖状態です。
完全なハンガーノックまでいったことはありませんが、
この低血糖状態はひさしぶり。
最後の補給食、背中に入れた飴をなめながら進みます。
10個もってきた飴も残り5個
ここまで食べたもの
・朝食700kcal
・コーヒー60kcal
・ハムマフィン210kcal
・コーヒー30kcal
・ヨーグルト92kcal
・飴5個80kcal
・やきそば小120kcal
・ソフトクリーム250kcal
いっぱい食べたつもりでしたが、
842kcal
朝食と合わせて1600kcal
消費が3800kcal
強度が低いと半分が脂肪なので、糖分だけで2200kcal
ここから糖分補給分と合わせるとおよそ800kcal
この分をまるごと消費した格好になります。
これがグリコーゲンタンクの容量なのでしょう。
数字と計算が合致するので面白いですね。
困ったときの飴頼み
峠とアップダウンがキツイですが、飴でなんとかしのぎます。
しかし経験上、一度枯渇したグリコーゲンタンクはすぐには回復しないはず。
それでも明智まで行けばなんとか。そう思います。
途中、中馬街道とありました。
街道なんでしょうかねこのルート。
途中串原村に入り、そしていくつものアップダウンを超えると
ついに明智町へ。
この大きな町(東濃比)は巨大な峠超えの先にあり
上矢作や、北豊田の集落群の結節点にある町ということがわかります。
明智光秀のふるさととか言ってますが、
有力なのは可児明智のようです。
こちらは明智遠山氏。
江戸時代の旅人の気分ですね。
明智から今度は小里の方へ向かいます。
ここも記憶にないほどアップダウンが繰り返されます。
高原地帯を一人で走ります。
そしてこの日はかつてないほど西から強風が吹いてきており
終始向かい風状態です。
常にヒルクライム。そんな感覚
途中で一人前に走っていましたが、ズルズルと遅れています。
距離は120km、獲得標高2400m
明知から向かうこと数十キロで瑞浪の南端に入ります。
御嵩ルート、土岐ルート
ここから市街地まで走っていくと、瑞浪の高原を抜けるルートか、もしくは土岐から御嵩へ向かうルートかどちらかを選択する必要があります。
土岐ルートの方が獲得標高がすくなそうなのでそちらを選択
それでも麓から150m上がって土岐の志野織部の里まで上がりきります。
ここから側道を抜けて御嵩に抜けるルートを選択
ゴルフ場があり、大変気持ち良い道が続いています。
そして午前中見ることができなかった御嶽山を見ることができました。
火山特有の円錐形をしている点は富士山と同じですが、
どうも溶岩の粘度により山の形が変わるようです。
溶岩の粘性による違い
サラサラの粘度は富士山のようになり、
サラサラの粘度は富士山のようになり、
ゴツゴツの粘度は御嶽山のようになるということで
御嶽山の荒々しい山容はこうした溶岩の粘性によってもたらされているということを子供の本で知りました。
ここからは平坦地
庭感
御嵩からは23km程度なので、ここまでくると
庭感がすごい。
古来の旅の本などで故郷の山岳をみて帰ってきたと思うとよくあります。
西南戦争で薩摩人が桜島を見て帰ってきたなぁ。と思うこと
東濃人であれば恵那山を見て帰ってきたなぁ。と思うこと
岐阜人であれば金華山を見て帰ってきたなぁ。と思うこと
我々中濃人は一体なんなんだろうなぁ・・・
そんなことを思います。
旅をするということは、その土地を知ることにより、
自らの土地をより深く知ることにつながる。
そんな気がします。
帰りはなにも考えず、可児美濃加茂ルートの平坦ルートを通って帰ってきました。
14時に帰ってきて明王山に登るという当初の予定でしたが、
(どんな計画だ❢❢❢)
帰ってきたのが16時30分
全く予定外でしたね。
180km、獲得標高約2,900m
猛烈な向かい風だったので予定よりかなり時間がかかったことと、
消費カロリーも半端なかったと推察されます。
推定6000kcalの消費と、圧倒的旅感を得ることができました❢❢❢
家にて
おうおうおう❢❢❢今日パパはトトロをみたぞ❢❢❢トトロを
ついにみたんだトトロをこの目で。
標高1000mの頂上にはなぁ、
樹齢1000年を超える古代の森があるんや。
そこには神様が住んどってな。
トトロを見たんや。
ほんとやぞ。
見て見る見て見る見てみる?見てみるぅ?
子どもたち:”えっ❢❢❢角は?角はないやん”
わたし:”角あるやん、角、二本のっ❢❢❢”
子供たち:”これシカやん。”
私:”・・・・・・・・・・・・・・・・・・”
SECRET: 0
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SPD-SLシューズで登山!
世界でもそうそういないと思います。
素朴な疑問なんですが、
下りは大丈夫なんですか?
SECRET: 0
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ありがとうございます❢
帰りは実は最悪(笑)なんですよ。
つま先の部分にヘドロが詰まってクリートを痛める形です。
クリート痛むのってホントに早いですよね❢