有孔加工とは?穴あけ加工について解説してみた。ボードの表面に孔を開ける有孔加工機が揃っています。

さて、みなさまこんにちは。

 

まぶちでございますよ。

 

今日は有孔加工の話。

 

有孔加工とは?

 

トマト工業は日本で唯一、両面ラミネートに、有孔加工切削すべてを行える工場となっております。

多いのは、合板、MDFなどの繊維板で、化粧ボードへの有孔加工が多く、両面化粧ボードへの加工も出来ます。

ラミネート加工をしたあとに、穴あけをしたり切削をすることができます。

 

通常、両面ラミネートしたボードというのは、穴あけが極めて難しいのですが、トマト工業ではそれを対応できます。

 

で、今回はなぜ対応できるのか?という点を深ぼっていきます。

 

ちなみに、有孔加工は、研磨、シーラーと並んだ

3大利益が出にくい加工ではあるのですが、

 

我々のコア技術が詰まってますので、広告だとおもって

 

あんまり気にせずやっております。

 

有孔加工の新しい概念

なぜトマト工業では、いろんな加工に対応できるのか?

 

実はトマト工業には、2台の機械があります。

 

1台は汎用有孔加工機、東洋鉄工所の吸音板加工機。

ほとんどの有孔加工メーカーが使っている機械で、

頑丈すぎるが故に30年くらい平気で使える機械です。

有孔加工機 入りました!! | トマト工業のブログ-建材の加工と自転車通勤

この機械は、油圧シリンダで下に向かって押し当てて行くので、厚みが厚くても加工できます。

機会自体の剛性が高く、精度もでる素晴らしい名機です。

 

最新型はファナック制御もつんでおり、前後の間隔も自動で決められます。

当然不燃建材も加工する我々独自の機構も盛り込んでおります。

 

この機械、ほぼ弱点はないのですが、量産特化型なので、

 

スピードは速い反面、細かいオーダー指定が苦手です。

 

 

丸仲有孔加工機

 

トマト工業の最大の特徴は、

日本でただ1台の最新鋭有孔加工機械DC886という中産加工機をもつことです。

丸仲商事社のNCボーリング MPシリーズをベースとした完全オリジナルな機械です。

X,Y,ZともにNC制御で動いており、自由自在にピッチなどを決めることができます。

 

ボーリングヘッドはフレキシブルな多軸ボーリングヘッドです。

自動投入ロボットアームがついており、理論上は24時間稼働が可能です。

 

実はこの機械の最大の特徴は、細かいオーダーに対応が可能という点です。

 

木工はもちろん、不燃建材用にカスタマイズされており、

たくさんのパターンの加工が可能になっております。

 

たとえば以下のとおりです。

①孔の大きさ

孔の大きさを自由に選べます。通常は3Φ~10Φなど。

5.3Φ等の特殊ピッチも問題ありません。

②ピッチ

孔と孔の間のサイズ、縦横自由です。

0.1mm単位で調整が可能です。

③孔の有り無し

部分的な有孔加工が可能です。

板のこの部分には孔をあけたくない。というパターンに対応出来ます。

 

特に一瞬でツールを交換できる革新的なツール交換システムは、この機械だけにしか実装されておりません。

 

こういったフレキシブルな要望に対応できます。

 

 

なぜ、紙張りボードの有孔が自在にできるのか?

では、最後になぜトマト工業では、窯業系の硬い素材から、柔らかい化粧シートの貼ったボードまでさまざまな加工ができるのか。

 

その違いを解説したいと思います。

 

道具の重要性

 

よく同じ機械があれば、

同じ加工ができると思われていますが、

 

全く違います。

 

インドとインドネシアくらい、

 

金正恩と金鉱山くらい違います。

 

なぜ違うのか。

 

【10分でわかる】不燃建材と刃物の魅力を解説、鉄壁ガード&スパッと切れる!

 

まずは、刃物について。

ここからは、すこし刃物の話に絡んでいくのですが、

刃物の制作には、鋭い刃物か、鋭さを落とした刃物にするか、選ぶことができます。

 

ここでは仮に、鋭い刃物を包丁系、鋭さを落とした刃物をナタ系としましょう。

耐久性をあげようとすると、刃物は包丁よりもナタ側に振っていきます。

 

逆に、切れ味を上げようとすると、刃物はナタよりも包丁側に振っていきますよね。

 

トマト工業の機械はこの刃物の付替えが、量産機よりも圧倒的に速いのが特徴ですので、

自在に刃物を選ぶことができます。

 

比較的初期に入った量産機だと、30本の刃物の付け替えで1時間かかることもあります。

 

一方で我々は数分で終わるので、最適解をだすための試作開発サイクルを高速で回すことができるのです。

 

これが最適レシピとして蓄積されています。

 

たとえば日本の半導体技術でも、コアとして残っているのは、泥臭い試作開発PDCAを回す部分のみです。

 

レシピの重要性

 

もう一つ大きな特徴があります。

該当のドリリングセンタは、

送り速度、差し込み速度、退避速度を調整できるという点があります。

 

この説明だと、わかりにくいんですが、

料理でたとえるとわかりやすいです。

 

たとえば、キャベツの千切りの速度で、ケーキ切ったらグチャグチャになりますよね。

 

実際のパティシエも、最適な送り速度と、力加減を調整しているはずです。

移動速度、包丁の差し込み速度、包丁の退避速度この値が重要。

 

これを機械では切断パラメーターと呼びます。

 

同じことで、ケーキにはケーキの切り方があるように、

素材には素材にあった刃物切断パラメーターがあるのです。

 

つまりは、最適な刃物で最適な切り方をして初めて加工品質を担保できるということです。

 

そもそも、これができる機械とそうでない機械があり、

細かく設定できるので、綺麗に切れる。と言う事になります。

 

硬い素材に対してはゆっくりと差し込み、柔らかい素材に対しては速く差し込む。

みたいな設定ができていくので、徐々に綺麗に切れるようになっていくのです。

 

水平展開の知見

 

トマト工業では、マシニングセンタで得られた膨大な知見をこちらにも転用しています。

クラウドに集められた切削パラメータを効率的に運用してるんですね。

 

これが、カンコツに頼らない新時代の切削技術だと定義しています。

 

 

これがあるために、最適なパラメーターで加工できるので、両面に紙が貼ってあったとしても、加工が可能になるということです。

 

実際の加工内容については、

 

動画があるのでぜひみてみてねーーー!!

 

 

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