新機械導入!TMT746
新型マシニングセンタ TMT746が稼働します。
第4切削工場棟もほぼできあがり、可動を待つのみとなります。
TMT746は
全部で約30種もの刃物を主軸上に装備し、高性能なサーボモーターで盤上を正確、高速に動きます。
主軸は10馬力を超える力をもち、高い汎用性と切削性を備えています。
主軸のパワーでいうと、例えば硬い切削材料に対して力が弱いと、盤上で刃物が動いてしまい、
製品の精度が出ないことがあります。
しかし余裕のあるパワーで切っていくと、機械への負担が少ないばかりか、精密な切削が可能となります。
板を機械に吸い付ける真空吸着システムは、こちらも5馬力×2個と非常に性能が高いです。
※そのぶんうるさいですが・・・
ボール軸には12本のそれぞれ径の異なる切削ドリルを装備し、あらゆる2D加工に対し切削が可能です。
これがハード側の説明になりますが、
正直大手企業であればこういった設備を設置することは珍しいものではないと思います。
しかし
この機械がトマト工業の旗艦となりうる一番異なる点は、パラメトリックなCNCマシニングセンタという点です。
当初からパラメトリックを前提にして機械からラインを組んでいるのは非常に珍しいと思います。
パラメトリックというと意味がわかりづらいですが、
ある設計図、例えばティッシュの箱を制作したいとします。
このティッシュの箱をイメージすると
この箱の大きさを変えれば、箱を構成する前板、上板、下板などすべてのサイズが変わってきます。
例えば箱のサイズ、縦・横・高さを縮めれば、ティッシュが出てくる開口部の大きさもすべて変更になります。
そのため、オーダー変更、設計変更に対しては、本来であれば
都度都度部品図からすべて再製図しなければなりませんが、パラメトリック設計では自動で部品図が変更されます。
これは何を意味するのかと申しますと、
通常ではお客様の細かいオーダー品というものは、敬遠される傾向にあると思います。
設計変更が多い場合、見積もりが曖昧になったり、設計変更自体ができない可能性があります。
しかしながら最初からこうした親オーダー設計をとることで、細かいものを早く、お客さんに提供ができるようになる。ということです。
このように多様化するニーズに答えることができる汎用性こそ、このトマト工業TMT746の一番の特徴かと思います。