十六所山砦・関に行こう!古城探検第31弾

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さて、この古城探検ですが、

すでに第31弾になりました。

今年の年末はとても長い休みが取れました。

毎日こどもの守りをしているわけでございますが、

自転車があればどこでも行ける!

ということで行ってきました。十六所山砦跡でございます。

今回は近場、近場も近場、十六所山砦に向かいます。

十六所砦は”じゅうろくせん”と呼びますが

関の中央部で十六所というと

じゅうろくしょやま公園といえばとてもわかり易いと思います。

ここはかつて砦があった場所であり、現在山の麓が削平され、平和な公園となっています。

安桜山城に登った際には、関の南部が一望できるわけですが、津保川を境にいくつかの小山が確認できます。
安桜山城に登った日記はこちら

これは河を堀と見立てた絶好の山城、砦跡といっても間違いではないと思います。


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家は、関の東の方ですが、ここから中心部に向かいます。

関の一つ山が見えてますが、ここも砦跡地だったに違いありません。

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関の市街地を自転車で通り抜けます。

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加治田城であったように

信長と美濃斉藤軍の間で戦闘があったことは周知の事実でありますが、

その際にこの砦群を整備したであろうことは想像にかたくありません。
加治田城へ登った日記はこちら

なぜなら比高の非常に低い安桜山城にとっては

単独での防衛力が非常に小さいからです。

そのためこれら小山の砦群が非常に大切な役割を果たしていたと考えられます。

安桜山自体は非常に小さいやまであり、ここに数千の兵隊を収容することは実務上難しいです。

であるならば、安桜山を中心として点在する小山群と連携することが戦略上重要になってくると思います。

関の名のとおり、地勢上

岐阜市の隣にある関市は、交通の要衝であり、津保川、長良川、武儀川と3本の大型河川が合流する点であり、それぞれの玄関口にもなって

います。

こうした地勢上、守るに難く、攻めるに易い。

という性質を持ちます。そのため各支城群でもって町を囲うような惣構的な町であったのかもしれません。
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関の南部の商店街大門商店街を突っ切っていきます。

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石畳がキレイですね。この商店街を通っていきます。
 
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このスーパーマルヘイさんで食料を調達していきます。

とても良い風情ですね。

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ここから直進すると春日神社があります。

ここの参詣道だったのでしょうか?

まちなかに神社、仏閣がおおいのも関の特徴でしょう。
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北方面をのぞむ。

安桜山が見えます。
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濃州関所茶屋です。

こちらも良い風情です。
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一つ目の小山、一つ山です。

ここも砦があったことでしょう。
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関の刃物会館およびフェザーミュージアム前です。

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ここをすぎてマーゴ、ピアゴ方面に向かうと左手に見えてきました。

これが十六所山です。

この山をマーゴの方に回りこんでいくと自動車学校があります。
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その自動車学校の隣にこの白山神社があります。

ここが入り口となります。
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スギ林の向に境内が見えますね。

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ここで無事を祈願し登っていきます。

途中おじさんがみえて、砦跡どこにありますか?

と聞くと、分からないねぇ・・・

という回答でした。

地元の人でもわからないらしい・・・

一抹の不安を残しつつ、登っていきます。

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先ほどの神社から登って行くとさらにこの神社があります。

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頂上への道はここで切れています。
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どうもこっちが怪しい

ということでこのよこから強引にヤブの中に入っていきます。
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道というかイノシシ道というか、とにかく目の高さにはヤブがあるのでしゃがんで通ります。

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この中をくぐっていくのは結構勇気がいります。

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登ること十数分、頂上らしき場所にコンクリートの建物が見えました。

とは言えここからさらに道がなくなりました。

あたりを見渡すと細い道があり、

そこをたどると頂上に祠がありました。

これが十六所山砦跡になります。
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こうした石垣はおそらく城の物を流用して作ったのだと思います。
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わかりにくいですが、下のほうにもう1段曲輪跡があります。

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北方面には大きく曲輪群がのび、眼下に広がっています。

登ってきた南西方面は眼下の神社2つやコンクリートの建物など

曲輪跡と思われる大型の平地があります。

こちらが大手道だったでしょうか?
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下から頂上部を望みます。

切岸は祠の石垣で仕上げてあったのかもしれません。

とても小型の山城です。

やっぱり臨時的な砦という概念が一番近いかもしれませんね。
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眼下に広がる段状の曲輪群

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さて、道がないので、帰ってきた場所はこのコンクリートの道の正面になり、

行きと全く違うところから出てきてしまいました。

直進するとお城跡コース

右手に折れてコンクリートの道を上にいくと上の神社跡になります。

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このような神社の場所も城郭の一部として機能していたのかもしれません。

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さて、なんとか麓までおりてくることが出来ました。

ホッと一息。

比高が低いからよかったようなものの、山中で道がなくなることほどコワイことはありません。

岐阜城や松尾山などのようにメジャーな山城は道が整備されておりますが、

獣道を通って行くような場所はドキドキしますね。

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削平された公園跡

これが十六所公園です。

右の山が安桜山城跡

正面のこんもりが美濃の松鞍山であります。

その向には古城山があります。
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正面右のてっぺんが十六所山砦跡です。

現在公園跡は大土木工事で切り通しになっており、その昔には、つながった尾根を通って反対側の山と連携していた可能性が高いです。

       

さて今回はこのように

関のまちなかにある十六所山にはいりましたが、

このように市街地でも遺跡ははっきりと残っているということを感じる事が出来ました。

大変寒い1月の空の下でしたが、とても楽しいハイキングになりました。

ここで一句
寒空に 唄う草花 山城の丘

さて次回は、いよいよ関市最大級の山城

本城山城(小野城)へ向かいます。

場所は、

関市中池公園の北側、美濃の樋ヶ洞の南にあり、現在は富野、小野地区にある標高約420m

比高差300m超の大山城になります。

大小多数の曲輪群で構成され、

比高でいくと大桑城、岐阜城、菩提山城、松尾山城などとならぶ岐阜を代表する山城であり、

あの鉈尾山城に位置的には近い謎の大山城です。

さらにこの大山の特徴としては、

東の大仏山、そして更に東の旧武儀にある

名刹、高沢観音のある高沢山と尾根続きになっているということが挙げられます。

しかし、この城については文献が少ないらしく、これだけの規模の山城が

どういう意図をもってここに築かれたのか?

それを探る必要がありますね!

>古城探検本城山に行こう!はこちら”>古城探検本城山に行こう!はこちら

第31回終わり。

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